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佐久間side
俺はその後も、雫から発せられる一言一句に怯えて、わざと、「てか元々雫を慰めるって話だったからね〜。」「照が向き合ってくれるならもう必要ないっしょ！」
なんて自分で自分の胸を苦しめた。
雫に直接言われるより自分で言ったほうが、まだダメージは少ないし。
自嘲的にずっと話し続ける俺を止めるかのように、
「…さくま、」なんて弱々しい声で眉を下げた照。
「あの、…俺、何も知らなくて、みんなが苦しんでるなんて思いもしなかった、。」
「…………」
「自分のことばっかで…全然周りが見えてなくて、雫のこともお前のこともすごい傷つけて、、」
「………、」
「…さくま、っ、本当にご「やめて。いい。」
「え…、？」
「俺そんな言葉いらない。
悪いと思ってんなら、雫とちゃんと向き合ってあげてよ。もう、泣かせないで。」
「ごめん」この言葉だけは照に言わせたくなかった。
その言葉を受け止める余裕が俺にはまだなかったから。
「……じゃあ俺、もう帰る！」
「…っ、え、もう？」
「佐久間、お昼は、？」
「ん〜！気分じゃなくなっちゃった！
お金ここに置いていくね。
勿体ないからよかったら食べて」
「…っ、まてよ、」
引き止めようとする2人を半ば強引に振り切って
「あとはお二人さんで。おっちぃ〜」なんて、俺は必死に最後まで笑顔を作った。
__________
とぼとぼ無心に歩く帰り道。
いつかこうなることは分かっていたけど、
辛くて、苦しくて、
でも、さっきまで必死に笑顔を作ってたからか、
涙は出なかった。それどころか、
「……はは、」
ショーウィンドウに映った自分の顔は感情とは正反対の笑顔を浮かべていて、なんだかおかしくなった。
家についてリビングに入った途端、
身体の力が抜けて、膝から崩れ落ちる。
「…うわ、なんだよ、これ、…、」
立ち上がろうにも力が入らない。
「…っ、はは、…おれ、だっさ、笑」
失恋したぐらいで、こんな風になるなんて、
いや、失恋なんてとうの昔にしてたんだ、
ただ雫と照が進展しただけ、それだけの話。
…けど、けどさ、俺は3年間も雫をそばで支えていた、少しは俺のこと気にしてくれるんじゃないかって俺を見てくれるんじゃないかって期待しちゃうのも無理ないでしょ、？笑、…でも、そんな期待呆気なく砕け散って
あっけなく俺と雫の関係は終わった。
.
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真由(プロフ) - 更新再開してくださって嬉しいです！！めっちゃ楽しみにしてます！無理しないでいいのでゆっくり待ってます！ (2022年5月16日 10時) (
レス) @page50 id: db608c2c8e (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん(プロフ) - 更新再開してくださって本当に本当に嬉しいです！！続きが読めることが幸せでしかないです。これからも作者さんのペースで頑張ってください！ (2022年5月16日 4時) (レス) @page50 id: cf1a17e7dd (このIDを非表示/違反報告)
イブ(プロフ) - 更新ありがとうございます。又楽しみに待ってます。 (2022年5月15日 9時) (レス) @page49 id: d7ecb85cf0 (このIDを非表示/違反報告)
音彩(プロフ) - 更新して頂き有難うございます！私が１番楽しみにしている作品なので、また物語が進んで嬉しいです！お忙しいのかと思いますが、少しずつでいいのでいつか完結してこの物語を読み切る日を楽しみにしています！応援しています！ (2022年5月14日 23時) (レス) @page49 id: 81d02fafe5 (このIDを非表示/違反報告)
kaaa54(プロフ) - 一気に読んでしまいました・・・更新楽しみにしています (2022年4月15日 21時) (レス) @page48 id: fc5b39cb10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまくん
| 作成日時：2021年10月2日 9時
