【REBORN】ヴァリアーボスの義妹は夢がない（？） (ページ32)

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分かったことページ32

ｰXANXUS sideｰ

ス｢なぁぁぁ"にやってんだこのｸｿﾎﾞｽｧｧｧｧｧ"！！！｣

X｢るせぇ…｣
貴｢ゴメンネ｣

俺はあの後、呆然としていたカス鮫の顔面に向かって近くにあったものを投げた。

…までは良かったが、投げたものがAで。

Aは直撃する直前に体勢を立て直し、そのままカス鮫の額に蹴りを入れ、ヴァリアークオリティさながらの着地を決めた。

…その事もあって、今の俺はレヴィが用意した椅子に座り、Aを膝に乗せてカス鮫の説教を右から左へ流している。

正直な所を言うと、周りの状況など果てしなくどうでもよかった。

4歳で俺の義妹になり、わずか2年後の6歳でヴァリアー幹部に登り詰めたAから…8年(正確には4年)経って最強の赤ん坊の1人であるインクシェンサ

成長した姿を見ることが出来たのは兄としては喜ばしい事だ。

それと、戦闘中に分かったことが2つある…1つはAは感情に連動して溢れた炎をおしゃぶりの力で抑制した事で感情を失っている状態ではあるが、喜怒哀楽は普通に表現できるということ。

ただそこに意識経験がねぇだけで……普通の人間のように笑うことも怒ることもある。

所謂哲学的ゾンビというやつだ。

貼り付けたような笑みばかり浮かべている理由については詳しく知らねぇが、恐らくそうだろう…

もう1つは、夢の炎を纏ったものであれば本人以外でも存在を眩ますことができるということ。

Aが放った弾の軌道を認識するには通常の弾よりも時間が掛かる。縦横無尽に発砲されたとなると避けるには素人では難しい…

X｢…………？｣

考えている間にAは俺の膝の上から消えており、どこに行ったか周りを見渡せばマーモンと一緒にベルに抱き上げられ、部屋を出ようとしていた。

俺は放置か……………？