独りの世界[約束のネバーランド] (ページ27)

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レイ「つか、"あいつ"は？」

A…

ノーマン「Aにも話すつもりだった。でも、ママとずっと一緒にいるから話があるということも伝えていない。

第一、伝えても来ないかもしれない」

ノーマンはAがママの近くにいて接触できないのだと言う

レイ「Aには話しておいた方がいいんじゃねぇの？
そりゃ、誰よりもママの事が好きで真実を知ったら辛くなるかもしれない
今まで通りに察して隠し通せないかもしれない
それでも、あいつは味方につけておいた方がいい」

レイはノーマンがAを誘えなかったのではなく"誘わなかった"のだと気付いた

Aはさっき、１人で廊下を歩いていた
その時に一言掛ければ良かっただけだ

ノーマン「確かに、Aは表情に出してしまうかもしれない
だから話をしなかったって訳じゃないよ

味方につけておいた方がいい…どうかな？あの子は頭が回る
嘘にはすぐ気付かれるだろうね
それに、ママに無自覚に情報を流す可能性が高いのがあの子だ

レイならわかるよね？Aはコントロールできないって」

ノーマンはAの事を理解した上で話をしなかった
レイもそれを薄々気付いてはいた

レイ「コントロール…ね
(あいつを使うのは難しくても、あいつさえ使えればこの計画も楽になるのにな)」

その頃Aは＿

ママ「＿でした…どうだったかしら？」

A「ママお話読むの上手！」

ママに本を読んでもらっていた

A「ねぇ、ママ」

Aがママを呼ぶ

ママ「なあに？」

A「このお話の主人公はこの後どうなるの？願いは叶ったけど、その後は？」

今読んでもらったお話の続きが気になったAはママに質問をする

ママ「…そうね、きっと幸せな暮らしをしたんだと思うわ
例え、この世の絶望を知ってしまっても、そこに行き着くまでの幸せを築いたんじゃないかしら」

少し難しい答えを出したママにAは「う、」と顔を歪める

A「そ、そっかぁ。ありがと、ママ！」

ママ「どういたしまして、A

そろそろ寝る時間ね。今日もここで寝る？」

ママはAに一緒に寝るかどうか聞いた

A「うん！ママのお部屋落ち着くからここで寝るー」

ここで寝ることに決めたみたいだ

みんなが寝静まった後、クローネの部屋に入っていく影が一つ…

トントントン

扉を叩く

キィ…バタンッ

クローネ「ギルダ…待っていたわ」