独りの世界[約束のネバーランド] (ページ26)

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優しい嘘ページ26

エマ「わーやめてこわいこわいこわい」

頭を抱え込んでしゃがみこみながら怖がるエマ

レイ「アホ、もっと疑え！嫌でも！とことん！」

レイは怖そうな顔をしている
レイもレイだ
大袈裟すぎる、そうエマは思った

レイ「生きるか死ぬかだ」

案外、大袈裟でもないのかもしれない

－食堂(夕食時)－
いただきます

レイ「俺まだ納得しきってねぇからな」

自由時間の時＿

ノーマン「脱獄決行は１０日後、１１月８日だ」

ノーマンはそう言った

エマ「ちょっ、ちょっ、ちょ！

急すぎない！？いやいいんだけど」

エマがノーマンに迫りながら言った

レイ「よかねぇよ」

レイもノーマンに迫りながら「ズビシ」とエマにツッコミをいれる
確かに、あまりにも早すぎる

時間はある、だから大丈夫じゃないのか

レイはノーマンの意見に反対だった
しかしノーマンは「だからこそ、ママもそう思っているから。ママの考えの裏をかくのだ」と言った

たしかに、「時間がある」というのは罠かもしれない

食事を終え、食器を運びながらレイは言った

レイ「つってもさすがに現実無茶じゃね？
(１０日後て)」

レイはまだ受け入れていないがエマはもうその気のようだ
それよりエマは"新たな仲間の引き入れ"について考えていた

ノーマン「チームを分けて増やせれば逃走の機動力も上がる」

仮に、３人がママの「情報源」だったとしてもその対応は後でいいとノーマンは話す

３人の引き入れについて、エマとノーマンは本当のことは言わないでいるつもりらしい

レイは反対しようとしたがエマが

エマ「危険にさらしたくない」

と話すとレイは何も言わなくなった
もしものために、ノーマンとエマが考えた事

３人には真実を話さない

さぁ、勝負所だ

ノーマン「お待たせ、"二人"とも」

ドン「何？話って」

ドン「え

人身……売買？」

エマたちから有り得ない話を聞かされたドンは始めこそ笑って信じなかった
しかし、ギルダの言葉とノーマン、レイもその話をしたことによって信じるほか無かった

ドンとギルダに話した後、ノーマンとレイは廊下で話していたこと

ノーマン「ひとまず信じてもらえてよかった」

ノーマンは少し暗い顔でそう言った

レイ「いや、あれはマズイだろ
何が「わからない」「助けに行こう」だ
あそこは「死んだ」って言っとけよ…！」

レイはあの嘘に動揺していた

もしあいつらがスパイじゃなかったら、この嘘は残酷すぎると＿