独りの世界[約束のネバーランド] (ページ18)

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フィルたちはやっとエマたちと遊べると騒ぎながらいつもみんながいる場所へ行ったが…

フィル「いない…」

いなかった

フィルは「遊びたかった、最近全然一緒に遊べてない」と悲しそうにしている
それをギルダは１人、静かに見ていた

ギルダ「……そうね……どこに行ったのかしら、エマ達」

その頃Aは＿

A「～♪」

ママの部屋の前でクローネとママの話を聞いていた

ママ「…のよ」

クローネ「…ですね」

A「出荷まで逃がさなければいい…ねぇ、ふふ」

Aは途中まで黙って聞いていたが突然ドアをコンコンコンっと叩いた

A「ママ、入っていい？」

ママ「入っていいわよ」

ママの返事を聞くなりガチャとドアをゆっくりあける

A「お話、邪魔しちゃったかな…？」

クローネ「…(この子は…)」

困ったような顔で笑いながらママに問いかけたAにクローネは驚いた
"あの"イザベラが甘く育てている子だったから

ママ「大丈夫よ、それでAは何か用かしら？」

いつものように優しく、しかしキョトンとした顔でママは尋ねた
何の用できたのか予想もつかないようだ

A「あ…用って程でも無いんだけど、ママ全然戻ってこないし、つまらないから」

少し悲しそうな顔でAは言った

ママ「あら？エマ達はどうしたのかしら？今度鬼ごっこしたいって言ってたじゃない」

ママはAが鬼ごっこに参加しなかっただけだと思っている

A「エマたち、どっか行っちゃった」

クローネ「！？」

Aの言葉に今まで黙っていたクローネが反応した

ママ「クローネ、外で子どもたちを見ててちょうだい」

ママは少し考えた後、クローネに子どもたちの面倒見を任せた
クローネが行った後、ママはAにお願いをした

ママ「最近あの子達、隠し事をしているみたいなの。無理に聞きたくはないんだけど…」

ママは最後までは言わなかった

A「隠し事で何か問題が起きたら心配だから、私に聞いてきて欲しい…ってこと？」

それを読んでAはお願いを口にした

ママ「ええ、聞くまではしなくてもいいわ。ただ少し探ってくれないかしら？
嫌だったら断っていいわ」

いつものように優しく笑いながら、少し心配そうな表情でママは言った
ママはAに無理強いをするつもりは無いそうだ