ラヴ・ポイズンミント 〈Yuto.N〉

（３） ページ25

その日から更に２週間が過ぎ、ついに文化祭当日となった。




うちの高校はなんだか知らないけど、すごく人気でたくさんの人が来校する





私は窓からたくさんの人が入場してくるのをみながら優子と着替えていた





『......え、思ってたよりもスカート短くない？
私、似合わなすぎて泣けてくるんだけど。』





優子「いや、可愛いよ....！
ねぇ、Aすっごく似合ってる！」




優子にそう言われ、うーんと唸る私にフリフリのカチューシャをつけるとニコッと笑う優子は私の何倍も可愛い。





優子「まぁまぁ、とにかく！外でよ！
男子の執事姿も見なきゃだし！」




グイグイと押され、女子更衣室から教室に入った





その瞬間突き刺さるみんなの視線。。




「え、待って....めちゃ可愛いじゃん！！」



「うんうん！似合ってるよ！みんな！」



「俺らのクラス美男美女で売り上げ1位じゃね？」




なんて声が聞こえて、少しホットする

よかった、ブスって言われなくて。うん。





横を見れば私たちと同じように執事服に身を包んだ知念くん、光、裕翔がいた。




侑李「わ、本格的なメイドさんだ。
....ちょっとヒカ、口空いてるよ。閉めて。」




裕翔「.....すっごく似合ってる。。
うん、可愛い。」




この前のことがあったからか、裕翔に言われると余計に照れてしまう





『あ..ありがとう、裕翔も似合ってるよ。
かっこいい。』





私たちの隣では優子と光がなんだかやり取りしてて、




光「に、似合ってる...じゃん！！！」




優子「.....っ！なに、大声出してびっくりしたぁ。。」




あら、またまた光は遠回りか....





大貴「お！うちのメイドと執事は出来上がってんねぇ〜！
いいなぁ！かっけー！！」





裕翔「大ちゃんさ、それっ.....ぷっ、」




大貴「な！笑うなよ！」




『大ちゃん、それってなに？なんの衣装？』




大ちゃんはその場でくるりと回って腰に手を当てた




大貴「ふふん！だいきんぐなのである！

いやー、俺もなんか着たいって言ったら衣装作ってる女子がさ、俺に似合うの作ってくれるって言うからさ！」




どう？似合うでしょ？とでも言うようにキラキラした目でこちらを見てくる




『うん、似合ってるよ！
じゃー、大ちゃん呼び込み頼んだ！』





大貴「おうよ！任せとけって！」





上機嫌になった大ちゃんを外へ出すと私達も準備を始めた。

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