ラヴ・ポイズンミント 〈Yuto.N〉

（２）◆◇◆ ページ11

裕翔side


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学校の帰り道、いつものように歩いているとやまが必死に走っている姿が目に入った。




やまの家って、、反対方向だったような、、






少し気になりながらも、俺はそのまま自分の家へと向かった






涼介「........俺そんなAちゃんが好き。大好き！」





..俺は焦って物陰に隠れる



まさか.....やまがAに告ってる、、？




いや、仲良いのは知ってたけどそういうことだとは....。






『ありがとね！涼介っ！！』




そうAが叫んだのが聞こえ、急いで見てみると、やまが何か叫んでるのが見えた


....ここからじゃ、聞こえないな、





やまが去ったことだし、俺もそろそろ....てか、別に隠れる必要なかったか。



とか、色々考えながら家に入ろうとすると、体をクネクネされながら『ふふ、』と笑ってるのが見えた





.....なんだよ、まだ外に居たのか。





どうせ、やまのこと考えてるんだろーなぁとか思うと無性にイライラして

謎の独占欲が俺の心を支配した。


....ほかの男に笑いかけないでよ、A。






裕翔「....なに告られたくらいで喜んでんの？」





気づいたら、Aにそう言っていた





Aは驚いた顔でこちらを見ると、すぐに怯えた表情になった




....なんで、俺見るとそうやって怯えた顔すんの、、





裕翔「へぇ、Aってやまが好きなんだ。

.....まぁ、告白くらいで舞い上がってんだもんな。

ふっ、バカみたい。」





そんなこと思ってないのに、次から次へと言葉になって俺の口から出てくる



....違う、俺が言いたいのはこんな事じゃない、






ふと、Aの顔を見るとすこし涙目で怒りのこもった顔をしていた。







『私が涼介を好きでも裕翔には関係ないでしょ。

.....告白くらい、とか言ってるけど、裕翔はどうせ告白する勇気なんて無いくせに。
毎日いろんな女の子と遊んで。。

裕翔の方がよっぽど馬鹿なんじゃない？

...教えてあげるよ、私が裕翔を避けてる理由。
裕翔は覚えてないかもしれないけど.... 』






....確かにAがやまを好きでも俺には関係がない

そんなの分かってる。分かってるはずなのにイライラする




俺が告白する勇気がない？
やまほど男気がある奴は珍しい




.....毎日いろんな女の子と遊んでる？

なわけ！！俺は、、俺は....！！



....なんて言おうと思ったけど辞めた。
きっと今のAに言っても意味が無いと思ったから。

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