ｵｽ岡くんにご注意を。

その後のふたりは。 ページ46

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『…これ可愛いくない？』








裕翔 「あ〜！可愛い！でもこっちも大ちゃんっぽい！」






…なぜ私が裕翔といるのかって？



実は今日が大貴の誕生日なんです！！







でも男の人ってどんなプレゼントが良いのか分かんないから､センスがいい裕翔に付き合ってもらった。







『…ふふ。このキャラクター大貴みたい。笑』






太陽みたいな笑顔で笑ってる



…ほんと大貴そっくり。








そんなことを考えながら大型ショッピングセンターの中をぐるぐる。






いつの間にか裕翔とはぐれちゃって





でも私も子供じゃないし､携帯もあるからって続けていろんなお店を見つづける。









『……あ､』






見慣れた後ろ姿に見慣れたスニーカー




あれは絶対大貴だ！







『…ふふ！だい……え』







なんで？なんで大貴が女の人と一緒にいるの？




しかも凄く綺麗な人。。






…私のこと一生幸せにするって言ってくれたよね､､？






私､大貴はそんなことする人じゃないって信じてた。






テレビでそういう話題が流れてる時も
「俺は絶対こんなことしねぇー！
やっと掴めたこの手離すわけねぇじゃん！笑」って言ってたよね。







なんでだろう。






大貴が憎いわけじゃないの。

嫌いになったわけでもない。

…だって私にも原因があると思うから。






それでも涙が溢れて止まらないの。




…ねぇ、なんで？


どうしてなのか全く分からないよ。。









その時バッと塞がれた視界。






裕翔 「…っ見なくていい。

大丈夫､大丈夫だから。」






私の視界を暗くしたのは裕翔の手で。



あぁ､私､裕翔に抱きしめられてるのか。







『…ゆぅとっ…私ダメだったのかな。

大貴の理想になれなかったのかなｯ…。』








裕翔 「…ダメなんかじゃない。

むしろ良すぎるくらいだよ

理想になる必要なんてないじゃん。

…大ちゃんは､今のそのままのAに惹かれたんだよ


きっとこれは何かの誤解だよ。」








…私もそう思いたい



誤解だって違うって。





でもね､私の頭からさっきの光景が離れないの。





あんなに仲良く2人で歩いててこれでただの友達です、って…信じられないよ。






…できる限り大貴の事信じたいけどもうダメかも。








更に溢れる涙を止められないでいるとさっきよりもっと強くぎゅっと、裕翔が抱きしめてくれた。






…大貴､その笑顔はもう私に向けてくれないの？

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