ニートな彼にご注意を。

なな ページ7

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『ふぁぁ…』





朝の起床は小鳥のさえずりで……なんてことはなくて。








『…おはよう。みんな♡』




実は私､オタク。



JUMPバンドって言うバンドが好きで､毎朝そのバンドの曲が目覚まし代わり。






『…Yutoくん…keitoくん…♡

あわわ！この角度好きすぎる♡』





中でも私が好きなドラム担当のYutoくんとギター担当のkeitoくん。






私の朝はまずLIVEのDVD鑑賞から始まる。




仕事に行く前でも少しだけ見る。


オタクには時間とお金が必要。

だから短時間で稼げる仕事が良いって思った。





…そしたらたまたま求人広告でこの仕事を見つけた。



他人の家の掃除が嫌だって人もたくさんいるみたいで働き手が少ないから高額で雇ってくれる､と。



だから私はこの仕事を選んだ。








『……あ､Hikaruくんのベース､水太郎だ…笑』





ベース担当のHikaruくん。

自分の楽器に名前付けてるんだって笑







『…keiくん相変わらず指綺麗〜！』




キーボード担当のkeiくん。

可愛いルックスでみんなを虜にしている。









DVD鑑賞をしている間に時間は9:00に。








『〜♪〜♪

…あぁー！やっぱり朝からJUMPバンド見れるって幸せ♡



……いけない！！今日は知念さんと待ち合わせてるんだった！！』









私は急いで着替え､いつもよりちょっと時間を掛けて髪の毛をセットし､ぱぱっとお化粧をして家を出た。








服装は悩んだ末､薄い水色のニットに膝丈スカートにした。




水色ってYutoくんのメンバーカラーなんだよね♡




…ってこんなことはどうでもよくて､､！


よくないけど…。←






いつもは動きやすいパンツにスニーカーだから､スカートにちょっと高さのあるヒールなんて履きなれなくて。






『…いつも通りの方がよかったかな。。』







…それでもやっぱり､知念さんに可愛いって言ってもらいたいなんて思ってしまっている自分もいて。







…最近変だ。私。









『…あぁもう！私らしくない！』





胸の中にあるモヤモヤをそのままにして､ちょっとよろけながらも駅前のカフェへと向かった。

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