俺を恨む君へ‐２‐【カ○○○】【男主】

４７話［リク］ ページ18

*Aside





「馬鹿は風邪ひかねえんじゃなかったっけか？キドにいつもバカバカ言われてんのによ」

ｶﾉ｢ちょ、病人に対して酷くない？ｺﾞﾎｯ」



ベッドで横になるカノに笑いかける。
抗議しつつカノも俺に対して笑い返してくる。


カノがどうやら風邪をひいたらしい。
ここ最近アジトでは病気とかが流行っていなかったせいか、団長やらがバタバタしている。



ｶﾉ｢にしても、A君が看病しに来てくれるなんて嬉しいなぁ」
「何だよそれ？」
ｶﾉ｢いやいや、こっちの話だよ。A君最近はシンタロー君と何時も一緒に居るしね。ちょっと流石に妬いちゃうよ？」



へらへら何時ものように笑っているカノを見ていると安心した。



ｾﾄ「あとはオレがやるから大丈夫っすよ？」
「ぅおっ！？い、何時からそこに……」


背後から掛かったセトの声に飛び上がる。
気付かなかった…ガチで。



ｾﾄ「ちょっと前からっすかね？Aさんは休んでてくださいっす！」
「おお、頼りになるなぁ〜じゃあちょっとお言葉に甘えようかな」
ｶﾉ｢え、ちょ」





爽やかなセトの言葉に甘え、少しシンタローで癒しを貰おうと席を立った。





俺が部屋を出た途端、二人の間に嫌悪的な空気が渦巻き出した事を俺は知らない。

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