＿の無い世界へ，【原神】

24話：生と死の狭間， ページ31

鍾離「あぁすまない，随分と長い事話してしまったな，」





『大丈夫，そろそろ帰るね，』








鍾離「送ろうか?」






『ううん，ひとりでいい，』








早く帰って家でゆっくりしよう，








私は鍾離に背を向け，家の方向へ足を進める，








早く帰りたい，






早く






早く








そう考えると自然と速歩になる，





あと少し·····あと少しで家に…



アイ「ねぇｯ!お前さｯ!私の男(オトコ)盗ったよねぇ!?」








最悪だ，なんで今来るの，アイ，








『·····』







私は叫ぶアイを無視し家に帰…








アイ「お前さｯ無視すんなよｯ!」







帰ろうとした刹那，アイに引き止められる，








めんどくさい，帰らせろよ，







『何?』








私はいやいやアイに話し返す，











アイ「何?じゃねぇよｯ!盗ったよねｯ!私の男!」









『盗った覚えはないけど，』









アイ「嘘ｯ!だってウェンティの洗脳解けてんだもんｯ!何してくれてんのｯ!」








『そっか，じゃあね，』









アイ「話は終わってないからｯ!返せよｯ!‪”‬私の‪”‬ウェンティ!勝手に‪”‬盗るな‪”‬死ねｯ!」










私のウェンティ?勝手に盗るな?









色々おかしいよ，








ウェンティは貴方の者じゃない，そもそも盗ったのは貴方じゃない，









『ウェンティは貴方のものじゃないよ，それに，盗ったのは貴方でしょ?』








私のトモダチを盗って洗脳し勝手に自分のモノにしてるのは貴方，







アイ「はぁ?このテイワット中の男はみんな私のモノなのｯ!私はｯ!みんなから愛されないといけないの!」








『…』







どうしてそこまで愛されることに執着しているの?





よくワカラナイな，






アイ「邪魔ｯ!あんたは邪魔ｯ!」





『ｯ·····』





刹那，アイが私の頬を殴る，








私はよろける，






殴られた衝動で地面に倒れる，









アイ「あぁぁ，死ねｯ!てかなんで生きてんの?前殺したと思ったのにｯ!」








前…あぁ，アルハイゼンの時か，







アイ「あはｯ!今度こそ殺してあげる♡殺してもいいよって言ってたもんね♡殺してあげる♡」








刹那，アイは地面に倒れている私に馬乗りし，私の首に手をかける，










苦しい，







苦しい，苦シイ，クルシイ，





息ができない，






死にたく…ない，








まだ生きてたい，こんな奴に殺されたくない，

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