＿の無い世界へ，【原神】

13話：救世主， ページ18

???「…殿，A殿，こっちだ，」











声が聞こえる，










私は声の聞こえた方向に体を向ける，










そこには…











鍾離「久しいな，友よ，」










鍾離がいた，











『貴方も…アイに洗脳されてるの?私のことが嫌いなの?』










鍾離「いいや，真逆だ，洗脳などされてない，A殿のことも嫌いでは無い，」











『何しに来たの?』











鍾離「助けに来たんだ，」












『どうして?』












鍾離「声がしたからな，助けを呼ぶ声が，昔契約しただろう?A殿の事は守ると，」











『そんな契約した?』











昔の事はあまり覚えてないよ，











鍾離「あぁ，そうだな，守ると契約したんだ，だからA殿の嫌いなアイを殺そうか?このままだとアイに殺されてしまう気がしてな，
先に…お前を守るために殺してやろう，」








『たかが契約の為に…どうしてそこまでしてくれるの?』








鍾離「そうだな…契約したからと言う理由もあるし，A殿，お前のことを愛してるからと言う理由もあるな，」








『愛してる…か，』









鍾離「あぁ，簡単な理由だろ?だからアイを殺そうと言っているんだ，」







『…』







鍾離「…?何かおかしなことでも言ったか?」









『ありがとう，アイを殺してくれるのはすごく嬉しいよ，けど断るよ，』








鍾離「なぜ拒む?」










『鍾離は私のことを愛してるからアイを殺そうとしてくれるんでしょ?
けど私がここで貴方にアイを殺させてしまったら…私は貴方が私に対する愛を利用して人殺しさせたも同然，
嫌なの，愛を利用して自分の都合の良いようにするのは…』











愛…それはとても便利なもの，けど使い方を間違えると簡単に人を殺せてしまう，依存させてしまう，洗脳できてしまう，









愛ほど怖いものはないよ，








鍾離「あぁ，そういう事か…ははｯ，さすが俺の気に入ったおなごだ，わかった，アイは殺さないでおこう，だが無理はしないでくれ，いつでも俺を頼ってくれ，」








『うん，ありがとう鍾離，』








良かった，鍾離も洗脳されてなくって…













鍾離と魈は昔から何も変わってない，












大好きなあの時のまま…










…魈，そういえば魈は?

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