一夜限りの関係です。 (ページ10)

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金曜の夜、仕事を終えた私は早速チャニョルに送られた場所に行くといい感じのお店が私の視界に入る

『おー、結構おしゃれ…』

寒い街の夜にボソッとそう呟けば、でしょといつの間にか隣にいたチャニョルが私の後に呟く

「Aってこうゆう所好きそうじゃん」

『まー、好きだけど』

「ほらね」

と微笑むとチャニョルは私の手を引きお店の中へと足を運ばせる。

お店の中に入れば、如何にも高級そうな雰囲気が漂っていた

『ねえ、私たちが来ていい店なの？』

「いいんじゃない？」

ケロッとした顔でそう言うチャニョルに呆れると、お店の店員さんが私たちを個室へと案内する

指定された席に座り用意されていたメニューを開くと、そこには居酒屋にありそうなものばかりのものがずらりと並んでいた

あれ、案外安いし…。

『チャニョル、ここって居酒屋？』

「居酒屋じゃないようで、居酒屋」

『はあ…。』

チャニョルの意味わからない発言に頭を悩ませていると早速運ばれてくるチャミスル

チャミスル専用の小さなコップに注げば、かんぱーいなんて声をあげそれを一気に飲み干した

『久しぶりにチャミスル飲んだ～』

「俺も俺も、たまにはビールじゃなくてチャミスルもいいね～～」

二人してチャミスルに浸っていると、唐突に流れる聞き慣れないメロディ

そのメロディを鳴らしていたのはチャニョルの携帯で、携帯を手に取ったチャニョルはもしもしーと面倒くさそうに声に出す

「…え！？ごめん。忘れてたわー」

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