一夜限りの関係です。 (ページ3)

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「ちょっと、A酔いすぎだってー！」

ふらふらとどこかへと歩き始める私を慌てて必死に止めようとするソユ

私って案外お酒弱いんだ。

「私明日早いから送れないけど、本当に大丈夫？」

『うん！大丈夫！さむーーい』

「タクシー拾いなよ？帰ったら絶対連絡して！」

心配そうに私に言い聞かせ、明るい街の向こうへと歩き始めるソユの後ろ姿を呆然としながら見つめる

どうしよう。寒いし、苦しいし、余韻がすごいや

特に目的地とかなんてないけど、ただひたすら足を動かせる。

こうして歩いていると寒さのせいなのか、我に返ったのか、だんだんお酒も抜けてきた

どんだけ泣いたら済むんだろう

こう考えたら彼の事どんだけ愛してたのかわかるなあ。
ほんと、私ってしょうもない女…。

そんな事を考えていたら、また涙が零れ始める。

そんな様子を通りかかる人々が哀れそうな目でこちらをチラチラと視線を送っていた

どーでもいいや、そう思った瞬間ゴツンと鈍い音が鳴り響く

『あ、ごめんなさい。』

慌てて謝り、相手の顔を伺うと虚ろな目をしていた男性がこちらを見下ろしていた

いえ、なんて冷たい一言を放つとまた歩き始める男性

酔っていたのだろうか、それとも人肌が恋しかったのか
咄嗟に男性の腕を掴み私はこう言い放った

『おにーさんワンナイトってアリですか』

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