一夜限りの関係です。 (ページ11)

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「てことで、悪いんだけど1人呼んでいい？」

急に手を合わせ頭を下げるもんだから、何かと思ったらそんなことか。

まあ、実際一人や二人増えたところにお酒が美味しいには変わりないからね

『別にいいよ』

あっさり承知した私を大声で女神～なんて調子のいい事を言うチャニョルに恥ずかしさを覚える

前言撤回してやろうか

心の中でため息をつき、目の前にある美味しそうなおつまみを口に運ばせた

うっわ、美味しい

「いやーほんとごめん、今日友達と飲む約束してたらしくてさー」

『…なんでそれ忘れるのよ』

「えーだって、Aと飲めること嬉しかったし」

これが無自覚タラシか。
この言動のせいで、会社の女の子がどんだけチャニョルに惚れたのか…。

『ほんと、そーゆう所』

そうチャニョルに言い放つと、頭にハテナを浮かばせる
それだよそれ！あざといし、無自覚タラシなんだよ

まだ飲み始めて20分も経ってないのになんで疲れてんだろう。

ハッピーウイルスの煩さにチャミスルがどんどん減っていく中、急に個室のドアが開かれた

「おーーきたか」

「やー！俺の約束やぶりやがって」

大きな声が耳に入り、ふと顔を見上げる

ああ、神様ってなんでこんなに意地悪なんだろう。

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