永瀬くんは同級生 Ren.N (ページ49)

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episode49 ページ49

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「もうこんな時間だよ……帰る？」

廉「せやな、帰ろう。っ、でも待って！」

"待って"と言った割には沈黙が流れる

廉「結婚しよ」

そんなことを、言われるまでは。

「っ、え？」

廉「俺と、結婚してください。」

照れたように笑う彼

答えなんてもう決まってるけど

続く言葉が嬉しくて、優しいから目を見つめて聞く。

廉「高校2年生の時会ってさ、

そのぉ、長い6年間とか、短いけどずっと隣に居れたりしたやん？

なんか俺、幸せやなって思って。

6年間経て思ったんよ、離れたくないわーって。

やから、やから俺と、結婚して

いつまでも隣に居ってくれませんか？

……って俺、ダサいわ」

「……こんな私でいいの？」

廉「こんな、なんて言うなや。」

ぼろぼろ涙を溢す私にそっとキスをして

キラッと輝いて青い箱から顔を出した指輪

小さい頃からずっと、

この瞬間を夢に見ていた。

相手が永瀬くんでよかった。

……あぁ私も、永瀬になるのか。

廉「んふは、今思ったこと俺わかるかも。

……自分も永瀬んなるって思たやろ？」

きっとこれからもドキドキされっぱなし。

永瀬くんは同級生 fin.

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