永瀬くんは同級生 Ren.N (ページ45)

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episode45 ページ45

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________出発！

そんな掛け声で発信する黒い車

少し前まで制服を着てたのに

今は立派な車を余裕の顔で運転している。

時間が経つなんて、早くて、早くて。

廉「まずは、海に行きます！」

少し早めの海、芸能人にはもってこいの時期だ。

海を見た瞬間

花が咲いたように明るくなる顔

それを見れるだけで私も幸せになれる。

廉「あ、寒いかな、冷たいか見てくるわ。」

走り方がちょっと変なその背中を眺め

ひとりでなんだか微笑ましくなる。

廉「なんこれ！？つっめた！」

やっぱり大きな文句を言いながらこちらに向かう永瀬くん

廉「ちょっと早すぎたわ時期。」

確かに海は氷水かのように冷たく

ジリジリ燃える太陽とは真反対だ。

「ふふふ、冷た～」

廉「ここは早めに出て、そのあと甘いもの巡りね。んで、

宿に行ってからご飯と温泉……めっちゃええやん」

手帳に刻まれた予定を満足そうに眺める彼。

彼の字は決して綺麗とは言えないけど

なんだか愛らしくてどうでもよくなった。

廉「んふふふ、いやぁ、綺麗な手帳やわぁ。」

「……ばか、自分で言わないでよ！ふふふ、

永瀬くんの字、可愛いねぇ」

廉「ディスってるやろA。」

はい、もちろんディスってます。

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