episode42 ページ42
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私が帰国したことは大きなニュースになった。
東雲ミナト、6年の時を経て帰国
見出しがつけられた新聞記事が目に入る。
日本へ帰って始めてきた仕事は
一世とのCMだった。
永瀬くんは顔を真っ赤にして怒ってた。
廉「なんで俺ちゃうのん？は？マジここの会社潰す」
なんて物騒なことを言いながら。
廉「……なぁ、俺ってAの彼氏やんな？」
「うん、もちろん」
どうやらそんなことまで言ってしまうほど怒っている。
あ、今は昼は客が入らないお店でお昼ご飯中。
廉「……なんか凹むわ。」
目をきゅるっきゅるにして俯く永瀬くん
なんだかそんな仕草さえもかわいく見えて
まるで子犬のように。
私がもう、25なのと同様、
この可愛い永瀬くんも25歳だ。
……そんな風には、ちっとも見えないけど。
「私の一番はね、永瀬くんだから安心してよ。」
廉「ん、ありがとう……今日仕事は？」
「最近は結構少ないよ、だから今のうちに懐かしの日本楽しもうかなって。」
廉「俺の車乗る？ドライブ、したくない？」
急にそんなことを言い出す
永瀬くんのスケジュールはよくわからないけど
忙しく、ないのかな。
アメリカで、ありがたいことにお仕事をたくさんさせて貰ったけど、
その間彼は、どんな仕事をしてたのだろうか。
「……行き、たい」
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作者名：かいとん | 作成日時：2021年9月24日 0時
