永瀬くんは同級生 Ren.N (ページ34)

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episode34 ページ34

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樹「待って、ほら、深呼吸！え、大丈夫そ？」

「ねぇ、樹くん……」

廉「何こいつに頼ろうとしとんねん。」

「元はと言えば永瀬くんのせいでしょ！？」

初めての喧嘩をした

途中からお互いに寄り添ってくれる樹くんも困るほどの大喧嘩だ。

廉「…………俺もう帰るから」

「は？なんで逃げんの、意味わかんない！」

廉「あー、もうわかったから、俺が悪いんやろ？」

「なんでそんな言い方するの、」

廉「……っ、ごめん、」

「え、」

廉「詳しいことはちゃんと時間がある時に話したいから待ってて」

「私も、ごめんね、」

私たちは

なんだかんだ言って単純だ。

詳しいことは、なんて

気になる一言を残して彼は仕事に行った。

「樹くん、巻き込んでごめんね、」

樹「いや、俺はいいのよ、」

彼も永瀬くんに似てすごく細い

なのに力が強いんだ。

「樹くんって、優しすぎるよ。」

そんなことないって言いながら

荷物をまとめる姿は

何よりも絵になって

ずっと見ていたいなんて、思ってしまった。

樹「Aちゃんも、無理すんなよ」

いつか、永瀬くんにも言われたよね

それだけで、胸が熱くなるんだ。

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