episode4 ページ4
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暇な今日はゆっくり永瀬くんの仕事現場にお邪魔する。
口の中で大好きなパイナップル味の飴を転がしながら。
そういえば永瀬くんからはパイナップルの匂いがした
また会ったら飴、あげようかな。
ペンケースと一緒にあげようと考えた私。
彼の笑い声を思い出す
高く綺麗な声で笑う"美"である彼は
どこを切り取ってもカッコよくて
それでも気さくで優しくて
面白くて
綺麗。
やっと着いたテレビ局。
永瀬くんのマネージャーさんを見つけると
"廉に直接渡してやって"
なんて言われちゃって。
それでも邪魔しちゃうかも知れないからって
そっと彼の鞄に飴とペンケースを突っ込んだ。
廉「っ、ミナトちゃんっ!!」
「え、永瀬くん……」
廉「直接渡してくれたらええんに。ありがとね、ここまで。
あとぉ……んふふ、飴も。パイナップル、好きなん?
俺前香水変えたからパイナップルの匂いするやろ?」
「うん、パイナップル、好きだよ。永瀬くんは?」
廉「俺もまぁまぁ好きかな。でも梨が好きやなぁ〜」
「そうなんだ、覚えとく。じゃあね、私邪魔しちゃいけないし……」
廉「んぇ?俺のマネージャーの車乗って帰ろ〜
もう終わるから2分待っててくれる?」
「ありがと!うん、待っとくね。」
彼はくるりと回れ右をして
小走りで戻っていった。
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作者名:かいとん | 作成日時:2021年9月24日 0時