永瀬くんは同級生 Ren.N (ページ27)

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episode27 ページ27

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大きなマンションの最上階へと階段で急ぐ。

エレベーターなんて待たずに。

今日は親が居ない永瀬くんのお家。

きっと誰にも頼れなくて

ひとり苦しんでるのかもしれないから。

廉「……ゴホッ…ん？あ、え、ミナトちゃん？」

「……永瀬くん、大丈夫？ほら、入って…お邪魔します。」

廉「んー、なんでミナトちゃん来たん？学校は？」

「心配しなくていいから！お腹は空いてる？」

廉「ちょっとだけ～」

「お粥作る？……それとも、雑炊？」

廉「嫌や。俺白米食べたい」

トロン、とした永瀬くんの目

ソファに寝転んでふにゃふにゃ言う永瀬くん

心配になるほど熱い体。

前もこんなこと、あったよね。

私が熱を出したときだっけ。

永瀬くんは病院へ行って

"風邪"と診断されたらしい

廉「んや、でもミナトちゃんが作ったんなら食べる～」

「じゃあベッド行こ？」

廉「なんややらしい言い方やなぁ、ベッド行こ？って」

「もういいから。」

ごめんね、ちょっと冷たくて。

廉「んふは、冷たいなぁ～」

「ほら、ごろんってして。」

廉「んふふふ、はぁい」

そんな彼が、可愛い気もして。

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