コナン×リボーン

映画を見る前に ページ26

「うわー混んでるなぁ」


今日来たのは大型ショッピングモールの映画館だ。

日曜ということもあって家族連れの客でかなり混んでいた。

第一駐車場は満杯だった。

そのため博士が第二駐車場に停めに行く間、チケットを先に買うことになった。


(子供達4人も連れて出掛けるのは不安だなあ。その内1人は死神だし)

「なんか失礼なこと言われた気がする」

「言っては(•)ないよ」

(エスパーかよ！！！)

心の中で悪態をついた。



「あ、ポップコーン買おうぜ！！」

元太が言った。

「あゆみ、キャラメルー！」

「僕はしょうゆがいいです！」

キラキラとした目で綱吉を見る。


(いやいや俺見てどうする気！？お金持って来てるよね？！)


「じゃあ買いに行こっか、皆、親御さんからお金渡されてるよね？」

「「「え？？？」」」

「あゆみ、チケット代しか貰ってないよ？」

「僕もです」

「俺も……」


親連れてこい。




綱吉は大きく溜息を吐いた。

3人はチケット代以外にお金を持ってきていなかった。(流石にコナンは持ってきていた)

(大人に奢らせることが当たり前みたいな発想になっちゃうじゃん。どういう教育してんだか……)


らちがあかないので、綱吉が全部払った。

もちろん、領収書をそれぞれ子供達に渡して上にボールペンでメモを書いておく。


『これからはお金を渡すようにして下さい。代金はお子さんに渡して僕に返ってくるように』



(まだランボとかの方がしっかりしてたよ……)

ボヴィーノは定期的に沢田家へイタリアの食べ物やらワインやらお金を送ってきてくれる。

マフィアの方がしっかりしてるってどうなんだか。


(世も末だなぁ……)



綱吉のマフィアへの好感度が少し上がった。

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