-9-一瞬だけ、期待をした。 ページ9
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｢ねね、Aちゃんってあの先輩と付き合ってんの？｣
３限目の数学の自習。
そう前の席のクラスメイトに言われ
は、と手に持っていたシャーペンを落としてしまう。
クラスメイトの指さした窓の外には体育の授業であろう三年生の姿。……あ、らっだぁさんいる。
て、そんなこと思ってる場合じゃない。誰だ、私は誰と付き合ってるということになってるんだ。
『…えっと、私が…誰と？』
｢え、いやあの人じゃん！…らっだぁさん、だっけ？｣
らっだぁさん。
その名前が出た瞬間、ふと先日の記憶を思い出す。
''｢つか、今度から彼女のフリしてくれんか｣''
図書室での出来事だった。佐野さんに私を彼女、と紹介するだけでなく、今後も彼女のフリをして欲しいと言ったらっだぁさん。どうも、彼は私が思うよりモテるらしい。
モテるのがいやってもう次元違うだろ、なんて思いながらも私は了承した。
…フリでも、彼氏と言える存在ができたら、ぐちつぼくんとはそれまでになれると思ったから。そんな軽い考えだった。だって、フリなんだかららっだぁさんとどうにかなる訳でもあるまいし、わたしがぐちつぼくんという存在から離れられる良い機会だ。
どうして最近知り合ったばかりの後輩の私に頼んだのか、と聞くと｢最近知り合ったばっかりだから頼んでんのよ｣と一言。なるほど、らっだぁさんの険しい表情から察するに、同級生には信用できるような仲のいい女友達がいないようだ。…なんでモテてんだ。
｢…あれ？おーい、聞いてる？｣
『あ、………そう、そうだよ。私らっだぁさんと付き合ってるの。』
｢わー！やっぱり！？今日も朝一緒に来てたよね！…イケメンな彼氏さんいいなあー｣
嘘を吐いた。
そんな罪悪感より、今の私には''彼氏''という言葉の響きが脳に響き渡って消えなかった。
偽物でも、彼氏というのが出来てしまうと浮ついてしまうものなのか。
でも、どうせなら好きな人とそうなりたかった。
…あーあ、また至らない考えなんてしちゃって。
やめなよわたし、諦め悪いよ。
そう思いながらもまた視線は彼に移ってしまう。
『…、？』
息を飲んだ。
どうして
なんで
なんで。
私の瞳に映った彼はなぜかこちらを向いて一瞬だけ苦しそうな顔をした。
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
