-5-優しさのいたみ。 ページ5
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「…は、え？また？タイミングよすぎんか俺」
『な、』
ぐちつぼくんの出ていった数分後、突然ドアが開いたと思えばなぜからっだぁさんが入ってきた。
え、なんで……？今は授業中のはずなのに……。
「はぁー？また泣いてんの？」
『なんで、いま授業中じゃぐえっ』
ありのままの疑問を口に出そうとすると、らっだぁさんは自分の着ているニットの袖で私の顔をゴシゴシと拭いてきた。
デジャヴ。いたい。
「泣き虫」
『……うるさい、…てかなんでいるんですか』
「んー？俺も怪我したからね」
ほら、と人差し指を見せてくるらっだぁさん。
確かにカッターで切ったような傷がある。
後ろの棚から絆創膏と消毒液をだして処置をする。
……どいつもこいつも勝手に漁るんだなあ。
「またアイツの事で泣いたん」
『……まあ、』
「諦め悪いねぇ」
うるさい、分かってるよ。
自分でもそんなん分かってる。
分かってるから、言葉にしないでほしい。
「…そんなひとつの恋愛で何回も泣くなよ」
何も知らないくせに。
そう言おうと口を開けてやめた。
言えばよかったんだろうけど、頭の上で不器用に動く手の平が、そうはさせてはくれなかった。
暖かい、手。心地いいな。
言葉に棘はあっても、きっとらっだぁさんなりに気遣ってくれてるんだ。
そう考えるとどこか嬉しくて、頬が緩んだ。
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「……足どう？」
教室に戻るとぐちつぼくんが聞いてくる。
相変わらず気まずそうではあるけど、彼の性格上、誰かに冷たくするとか突き放すってのができないんだろう。
……どうせなら、突き放して欲しかった。
そうすれば終われると思ってたから。
『もう平気、…ぐちつぼくんのおかげだね』
私も、何も無かったかのように答える。きっと、これで良いんだ。これからも友達としていれるほうが何気に私だって嬉しいんだろう。
「そう、…そうだな！俺のお陰だなぁ！」
『うわ、すぐ調子のるじゃん』
あぁでも、ぐちつぼくんを困らせてしまったのには変わりは無いのか。…ごめんね、めんどくさい女で。
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たくさんのお気に入り登録、評価、ハートありがとうございます！！！
ハートとかほんとうれしいです。押してないやつは全話に押してくれ^^
更新早めに意識しておりますので次の更新をお待ちください！！
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
