-17-慣れない敬語 ページ17
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｢……お前ぐちつぼのこと好きなんやな｣
少しの沈黙の後、そう呟いた先生。
あぶない、思わずぶどうジュースを吹き出してしまう所だった。
『ぇ、なんっ、なんで？』
｢…はぁ、お前分かりやすいねん……｣
そんなに分かりやすいかな、なんて思ったがよく考えてみれば授業中にもずっと見てるわけだし、ばど先生には筒抜けだったのか。とすぐ納得してしまった。
『…ほんと誰にも言わないでね』
｢……｣
ばど先生は私の目を見つめてまた1つ、溜息をついた。
｢……まあ、言わんとくわ｣
『ありがとばどせんせ、さすがだね』
｢先生には敬語使え馬鹿｣
すいませんすいません、と平謝りをしてぶどうジュースに口をつける。
補習が終わったあとも、なかなか帰る気にもなれず先生と世間話をしていたら暗くなってしまった。
『うわー、くら』
窓の外を見ながら荷物をまとめる。補習で使った教科書が入った、重いスクールバッグを手に先生をみる。
『はどせんせーありがとございました、またね』
｢…おー、次は赤点とんなよ｣
『よゆうだね』
｢気ぃつけてな｣
少し微笑んで手を振ってくれるばど先生。
……なるほど、こういう所がモテるのか。
ばど先生が女子生徒から人気のある理由がちょっと分かった気がした。
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｢…あれ、A？｣
生徒玄関で靴を履いて歩き出そうとすると不意に後ろから声をかけられた。
半ば驚きながら後ろを振り返るとそこにはぐちつぼくんが。
『ぁえ、ぐちつぼくん』
動揺して変な声が出てしまった。
びっくりした、なんでこんな時間に玄関にいるの。
『こんな時間まで部活だったの？』
｢…あー、うん。…Aもこんな時間まで補習？｣
『……まあね、』
目を逸らして答えてくるぐちつぼくん。どうせ黒瀬さん待ちなんだろうな、と嫌でも分かってしまう。
それなら黒瀬さんが来るまでには帰りたいな、と歩きだそうとすると、なぜか呼び止められた。
｢あー、A。あのー、さ、｣
『……？ん、なに？』
｢……この前のやつ、｣
『この前のって、……なに？』
｢……Aが、おれに、好きって言ってくれたの｣
心臓が、とまった。
＿
お久しぶりです。
いやあほんとに！お待たせしすぎましたすいません！！！！！
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
