-16-涼しい風、火照る顔。 ページ16
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『もう勉強やだ、疲れた、休憩しよ』
｢…ま、ここまで解けたならノルマ達成やな｣
ほなちょっとだけ休むか、と席を立った先生。
やった、やっとこの補習地獄から解放される。
｢んじゃちょっと俺コーヒー買ってくるわ｣
『私ぶどうジュースで』
｢……まあ、頑張っとったからええよ。この優しいばどきょー先生が奢ったるわ｣
『ありがとせんせー』
｢あ、お前ここで待っとれよ。生徒に奢っとるとかバレたら教頭に説教食らう羽目になんねんから｣
そう言ってドアを閉めて出ていったばど先生。
普段キツいときもあるけどちゃんと評価してくれるし優しい先生ではあるんだよなあ。普段キツいけど。
こうして勉強も教えてくれてるし、ととりあえず先生が帰ってくるまで窓の外を見てみる。窓際の席の特権だ。
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『…ぁえ、』
外を眺める。
今日は快晴。
木々が青々しい。
風が涼しい。
そんなことより、そんなものより、私の視線は、ただただぐちつぼくんに惹かれた。
隣の校舎と言っても1つ中庭を挟んでいるからそこまで近くもない。それでも、
窓から身を乗り出して私に手を振っている彼を見つけられない訳がなかった。
反射的に手を振り返してしまう。ハッとして気づいたが、もしかして手を振ったの私じゃないかもな。こっちを見てるだけで誰か違う人に手を振ったのかもしれない。
なんて不安はすぐに砕け散った。
｢Aー！補習頑張れよ！！｣
手をおおきく振りながらそう叫ぶぐちつぼくん。
…ばか、ばかばかばか。声大きいよ、先生に注意されるよ。……黒瀬さんにも怒られちゃうよ。
私にはその声に言葉として返す勇気はなかったから、できるだけおおきく手を振って返した。
ばかだよどう考えても、思わせぶりにも程があるよ。
あー、好きだ。
まだ好きだ、
そういえば前に諦めたなんて嘘ついたな。
｢……｣
『あ、ぁ、ばどせんせおかえり、』
｢ん、｣
ドアの音が聞こえ、振り返るとばど先生が帰ってきていた。ちゃんとぶどうジュースを片手にもって。
貰ったぶどうジュースを顔に当てる。つめたい、けれどこの顔の熱は冷まさなきゃ。
｢……｣
『…………？』
沈黙が続く。なんでだろう、とばど先生の方を向くとバチッと目が合った。
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
