-13-I can't lie [gt] ページ13
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黒瀬に告白されたとき、思ったことはただ嬉しいというだけだった。
隣のクラスだから関わることもなかったから彼女がどういう人かすら分からなかった。
でも黒瀬の聞こえる噂はすべてなんだか良さげなもので、俺には好きな人もいない訳だから、断る理由もなく承諾した。付き合えばなにか変わると思った。黒瀬への想いも変わっていくんじゃないかと。
その通りだった。
黒瀬は思った以上に優しいやつだった。俺の話を親身に聞いてくれたり、尽くしてくれたり。俺もそれに応えて黒瀬を支えた。デートだったり、放課後海に行ったりと恋人らしいこともできた。
黒瀬はそれからも俺に好意を伝えてくれた。最初こそなにも思わなかったけど、次第に俺も満更でもなくなった。俺が初めて口に出して黒瀬に好きと伝えると、アイツは泣いて''わたしも''とだけ口にした。
こんなにも俺は好かれてるんだ、と実感した。
「ねえ、ぐちつぼくん！」
俺って単純だなぁ、なんて思う。
こんなに好意と笑顔を向けられるだけで好きになってしまったのだから。
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ある日の放課後、借りていたノートを返すために生徒玄関でAを待っていた。
ホームルームが終わったあと、すぐ返せばよかったとは思うが、どうにもAはどこかに行ってしまったようで見あたらなかった。靴があるからまだ校内にはいるだろう、と待つことにした。
黒瀬には「遅くなるだろうから先に帰ってていい」と伝えたが、別に気にしないよというので一緒に待つことになった。
「あ、Aー。これ貸してくれてありがとな」
Aがギョッとしたように目を見開く。
なんだなんだ、と疑問に思っていると、ふいに持っていたノートがなくなった。
「お、さんきゅー。Aの？渡しとくわー」
気だるそうに言う目の前の男。
ネクタイの色から先輩だということはすぐに分かった。
おアツいねー、早く帰りな？とどこか急かすように俺たちに言った彼は、下を向いて動かないAの傍に歩いて行くと
抱きしめた。
Aは先輩と絡むことがないのにどういう関係なんだ、と疑問にも思ってしまったが、それを今問う勇気は俺にはなかった。
黒瀬は、まるで邪魔しないようにとでも言うように俺の制服の袖を引っぱって歩き出した。俺もそれに合わせて歩いた。
あの先輩の肩でAの顔は見えなかったが、どこか嗚咽が聞こえたのは気の所為なのだろうか。
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
