-12-I’m liar [gt] ページ12
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「A〜、一緒帰ろ」
最近よく俺のクラスに来るらっだぁという1つ上の先輩。昼休みに来る時も、放課後帰る時も、いつもAを呼んでいる。
もしかしてAの彼氏なのか。そうなら四六時中一緒にいることも納得できる。
けど。
けど、
「…俺のこと好きだって言ってたくせにって思って」
「…え、なに、Aのこと好きなわけじゃないでしょ？」
1番信用している友人にだけ思っていることを零す。
そう聞かれすぐに首を横に振る。そんな訳ないだろ。
「あたりまえじゃん、彼女居んのに」
「じゃあなんでAからの好意にそんな執着してんの？」
執着って…と言葉に詰まってしまう。
たしかに、なんで俺は好きでもない人からの好意をこんなに気にしているんだろう。
別にAが誰を好きになろうが勝手じゃないのか。
でも、好きと言われた時、実際嬉しかった。それは事実。だけど多分それはAでもAじゃなくても一緒だった。誰からでも好意は嬉しいものなんだ。
Aに言ったように''彼女がいるから''と断って、今までと同じように過ごす。誰であろうときっとそうしていた。
Aだけが特別なんじゃない。
きっとなにか引っかかるのは、Aが小学校からの仲のいい友人だから。好意を持たれていたこと自体に引っかかっているんだ。それ以外有り得ない。
「……俺最近気になってることがあってさ」
友人が俺に問いかける。
「なに？」
「…ぐっち、黒瀬と付き合ってて楽しい？」
楽しいに決まってる。
そう言葉にするよりも先に友人の質問が胸をえぐる。
…どういう質問の意図なんだ、楽しいかって…。
楽しいよ、黒瀬は優しくて俺に尽くしてくれて。
きっと俺もアイツに気が向いてたから告白を承諾したんだ。
俺が好きなのは黒瀬。
俺の彼女は黒瀬。
「…はぁ、」
友人はわざとらしく溜息をついたあと言った。
「黒瀬といるぐっち、なんか楽しそうじゃないんだけど」
呼吸がとまる。
まるで図星をつかれているようだった。
そんなはずないのに、頭を殴られているようで。
「黒瀬も気づいてるからね、最近急にぐちつぼくんが笑ってくれないって言ってた」
「ぇ、いや、俺黒瀬といるの楽しいよ」
心臓が握られるようにｷｭｳと締め付けられる。
あれ、俺今嘘ついた…？
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-13-I can't lie [gt]→←-11-煙草の匂いと言い訳。
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カフェラテ好きののあ。 - また更新！？ありがとうございます神作者様！！ (3月9日 11時) (
レス) @page18 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - 死ぬほど好きです。もどかしくなる度グワーーーと叫び出したくなるぐらいのめり込んでいました。更新、無理なく頑張ってください。 (12月29日 21時) (レス) @page17 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
レノ(プロフ) - めちゃタイプです〜🥹✨素敵な作品ありがとうございます、、、😻😻 (12月23日 2時) (レス) @page17 id: 917f3c209a (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - 久々に見たら更新されてた...！(歓喜)更新大変だと思いますが(無理のない範囲で)頑張ってください！！ (12月9日 11時) (レス) @page17 id: ee761176f2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカミ - うわ！！神!コメントははじめましてですね。ですが今年の７月から楽しみにしてました！！更新楽しみにしてますね！体調気をつけ、程々にがんばってください。 (12月3日 21時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：万年金欠の佐伯さん x他1人 | 作成日時：2023年1月29日 22時
