第9話 ページ9
そのとき、風介のさっきの言葉を思い出した。
『いや……アイツ、さっきからずっとそわそわしていてな』
……たしかに、今……晴矢はなんとなく落ち着かない様子だった。
「……晴矢？」
「…な、なんだ」
やっぱり……なんか変。
……でも、それよりも。
「あの……私ね、晴矢のこと嫌いなわけじゃないよ……？」
私がそう言っても、晴矢は変わらず落ち着かないようで。
「あ、あぁ……」
晴矢……？
数十秒、無言が続いて。
その間私達はみつめあった。
…………
は、恥ずかしい…。
私はサッと目をそらす。
なんか…変だ、私も…。
なんか……
「……A」
晴矢の指が私の髪をなぞる。
「な、に……」
ねぇ、晴矢………
どうし……
「っ……きゃあ……！」
晴矢に押されて、私はドサッと後ろ向きに倒れた。
……な、晴矢……！？
クッションがあったので痛みこそなかったものの、私は怖かった。
晴矢は怒っているのだろうか、と。
「晴矢……っ」
私が名前を呼ぶと、ゆっくり近づいてくる。
「…………」
「ねぇ、晴矢どうしたの……っ？はる……」
晴矢は私の顔の真横に手をついた。
顔が熱を帯びていく。
私でも、これから起こるであろうことは察せたのだ。
……私、今……晴矢に押し倒されて……
「……っ」
そのとき私は、なぜか改めて感じたのだ。
……晴矢は男の子なのだ、と。
近くでみると、明らかにもう昔の晴矢ではない。
……晴矢。
本当に整っている顔。
かっこよくて……綺麗。
私…
「……悪い」
晴矢はそう言って私から離れた。
その日からだ。
私達が友達同士でいられなくなったのは_____
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←第8話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さあや(プロフ) - しゃまる。さん» しゃまる。さんありがとうございます……！！！風介オチではないですけど風介も結構出てくると思いますので宜しくお願いします……！！！(；＿；) (2017年8月7日 16時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
しゃまる。(プロフ) - もう好き。オチ風介じゃないけど好き。晴矢も好き。ありがとう！！！！(ぐっ、 (2017年8月7日 16時) (レス) id: d941d418f8 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 黒狐☆さん» 黒狐☆さんありがとうございます……！！！嬉しいです早めに更新します……！！(；＿；) (2017年8月7日 13時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐☆(プロフ) - 続きが(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!!更新!!!!楽しみにぃぃぃぃ!!してます!!!!!! (2017年8月5日 20時) (レス) id: 0b3fcf882a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - りんりんさん» りんりんさんありがとうございます……！！南雲くんかっこいいですよね！！まだまだ主人公とイチャつけてないですけど宜しくお願いします！ (2017年7月27日 12時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さあや | 作成日時：2016年9月11日 19時
