第8話 ページ8
「はぁ…」
学校から帰って自分の部屋に戻る。
今からちゃんと晴矢に話さないといけないのに……なんで避けたのか、自分でもわかってないなんて。
…なんて伝えれば…。
そのとき、ドアをノックする音がした。
「っ……！」
ドキッとした。
は、晴矢……！？
にしては早いような___
「A、いるか？」
その声は晴矢ではなく、風介の声だった。
あ……風介か……。
晴矢かと思って、ドキッとした……
……ドキッて……？
「あ……風介？入っていいよ……」
そう言うと風介が部屋に入ってきた。
近くで見ると美少年そのもの。
晴矢と違って落ち着いてるし、優しいし、いつも私に寄り添ってくれるような存在。
「悪いな、いきなり。A……晴矢になにかしたのか？」
風介はそう言って首を傾げる。
……え？
なにかって？
「それって……？」
私が聞き返すと、風介は不思議そうに腕を組んで、
「いや……アイツ、さっきからずっとそわそわしていてな……」
晴矢がそわそわしてる……？
な、なんで……。
「それでAが何かしたのかと思って……。Aが避け始めてからずっと元気がなかったんだ、アイツは」
風介はそう言って眉を下げて笑った。
……そんな。
私のせいだ……。
「ごめんなさい……。でも今日、晴矢とちゃんと話すから……」
私が俯いてそう言うと、風介が私の頭を撫でてくれた。
……風介。
「あぁ、それがいい。偉いなAは」
風介がそう言って微笑んでくれる。
……優しいな。
「ありがとう、風介」
「あぁ」
そして風介が部屋から出ようとする。
するとドアが開いていて____
「……来てたのか。晴矢」
風介がそう言うと、晴矢が部屋の中に入ってきた。
「……おう」
晴矢はそっけなく一言返す。
………は、晴矢。
なんだか不穏な空気……。
「じゃあ私は戻る。……じゃあな、A」
風介は振り返って私に微笑む。
私も微笑んで、「うん」と手を振る。
風介が出ていって、ドアが閉まる。
……どうしよ。
言わなきゃ。ちゃんと……
晴矢に____
「悪かったな……乱暴なことして」
晴矢がまっすぐ私の目をみつめて言う。
……晴矢。
「ううん。私が悪いの。いきなり避けたりして……ごめんなさい」
そう言うと晴矢は照れたように頭をかく。
私も少し、恥ずかしくて目をそらす。
……なんでこんなに晴矢と目を合わせるのが恥ずかしいんだろう。
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さあや(プロフ) - しゃまる。さん» しゃまる。さんありがとうございます……！！！風介オチではないですけど風介も結構出てくると思いますので宜しくお願いします……！！！(；＿；) (2017年8月7日 16時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
しゃまる。(プロフ) - もう好き。オチ風介じゃないけど好き。晴矢も好き。ありがとう！！！！(ぐっ、 (2017年8月7日 16時) (レス) id: d941d418f8 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 黒狐☆さん» 黒狐☆さんありがとうございます……！！！嬉しいです早めに更新します……！！(；＿；) (2017年8月7日 13時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐☆(プロフ) - 続きが(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!!更新!!!!楽しみにぃぃぃぃ!!してます!!!!!! (2017年8月5日 20時) (レス) id: 0b3fcf882a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - りんりんさん» りんりんさんありがとうございます……！！南雲くんかっこいいですよね！！まだまだ主人公とイチャつけてないですけど宜しくお願いします！ (2017年7月27日 12時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年9月11日 19時
