第3話 ページ3
「はぁ……」
この頃、部屋から出たくないと思うようになった。
いつしか運動の時間や、お風呂の時間、ご飯の時間にしか部屋から出ないようになった。
……今まではこんなこと、なかったのにな。
もっと玲奈とブレスレットを作ったり、お喋りしたり……
晴矢にちょっかいかけられて追いかけ回したり、風介のことをいじったり。
「……どうしちゃったんだろう私」
あんなに仲が良かったのに、いきなり避けたりしてしまったから……晴矢が怒るのも無理ない。
ちゃんと、謝ろう。
そう思ってドアを開けたときだった。
「……っ！は、晴矢」
ドアの向こう側に晴矢が立っていた。
晴矢も驚いたように目を見開いた。
でもすぐに私を睨みつける。
「…………」
「…………」
え……なんだろうこの雰囲気。
晴矢は私の様子をうかがっている。
私に……用があったのかな。
「……なにか、あった？」
目をそらして聞く。
なんだか目を合わせるのが恥ずかしい。
しばらく返事を待っても、晴矢は何も言わない。
「……あの、はる……」
「お前さ」
「…なに」
いきなり話し出すからびっくりした。
ちらりと顔を見る。顔をしかめて私をみつめていた。
……なんか、怖い。
「……いい加減にしろよな」
そう言って私の顔の真横に拳をぶつけた。
……！！
あと数センチで完全に私にあたっていた距離だった。
晴矢……！
「な、なにするの……！」
晴矢の目は透き通っていた。
いつもと変わらない、綺麗な目。
…なのにとても怖い。
「なんで避けんだっつってんだよ……！」
晴矢にそう言われて私はビクッと肩を震わせた。
「…………それは」
耐えられなくて目をそらす。
こんなに怒った晴矢、見たことなかった。
「目、合わせろよ！」
晴矢は乱暴に私の頬に手を寄せた。
晴矢との距離がとても近くて。
…………っ！！
晴矢……！
「や、やぁっ……」
私は声を漏らしてしまった。
自分でもすごく弱々しい声だと思った。
……また晴矢に怒鳴られる。
そう思うと自然に震えてくるのだ。
……でも。
「………？」
晴矢はただ、私をみつめていた。
じっと、驚いたように。
「……晴矢？」
私が名前を呼ぶと、晴矢はハッとして私から離れた。
そして何も言わず、行ってしまった。
…………
「なんだったんだろう……」
私のそんな独り言も、聞こえないようだった。
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さあや(プロフ) - しゃまる。さん» しゃまる。さんありがとうございます……！！！風介オチではないですけど風介も結構出てくると思いますので宜しくお願いします……！！！(；＿；) (2017年8月7日 16時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
しゃまる。(プロフ) - もう好き。オチ風介じゃないけど好き。晴矢も好き。ありがとう！！！！(ぐっ、 (2017年8月7日 16時) (レス) id: d941d418f8 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 黒狐☆さん» 黒狐☆さんありがとうございます……！！！嬉しいです早めに更新します……！！(；＿；) (2017年8月7日 13時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐☆(プロフ) - 続きが(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!!更新!!!!楽しみにぃぃぃぃ!!してます!!!!!! (2017年8月5日 20時) (レス) id: 0b3fcf882a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - りんりんさん» りんりんさんありがとうございます……！！南雲くんかっこいいですよね！！まだまだ主人公とイチャつけてないですけど宜しくお願いします！ (2017年7月27日 12時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年9月11日 19時
