第2話 ページ2
＊＊＊
あの日を境に、本当に晴矢と話さなくなってしまった。
周りもだんだんとそのことに気づいてきて、「大丈夫？」と声をかけられる。
でも、本当に何とも言えない。
だって………喧嘩もなにもしていないのだから。
まあ晴矢に怒られたけど…。
私が悪いってわかってる。
でも、避けるほどに晴矢といても楽しくない。というより、なんだか恥ずかしくて嫌な気持ちになる。
同じ家に住んでるのに、私…最低だ。
自分の部屋で一人、考え込んでいた。
最近よく部屋でこうして座り込んでいた。
なんとなくみんなに会いたくない。
特に男子……特に晴矢。
お日さま園じゃなくて、普通の家に住んでたら……こんな気持ちにならないのかな。
そんなことを考えていると、なんとなく扉の向こう側に誰かいる気がした。
「……誰？」
思いきって聞いてみた。晴矢かもしれないという思いは私の声を震えさせた。
そして聞こえた返事は____
「私だ」
……！
まぎれもなく風介の声だった。
…なんか、安心。
「風介っ……は、入っていいよ」
そう言うと扉は開いて、風介の姿が見えた。
何の用事……いや、流石にわかってる。
「………Aはアイツのことが嫌いなのか」
「……は？アイツって、晴矢？」
何それ…そんなことになってるの？
いきなり嫌うわけなんてないじゃん。…でもいきなり避けたし、そう思うのは当然か…。
「そうだ。それに最近のお前は変だ。アイツに何かされたのか？」
ドキッとした。風介の瞳、綺麗…。
それに、晴矢じゃなくて私を心配してくれてる。
私が悪いだけなのに。
「違うの……。何もされてない。それに、嫌いじゃない。だけど今、あんまり話したくない…」
うまく言葉がまとまらない。
でも風介は黙って聞いてくれた。
風介の真っ直ぐな瞳。みつめてると罪悪感で目をそらしてしまう。
「そうか。別に嫌いじゃないのなら、それでいい。Aだって……色々と悩んでいることもあるだろう」
風介……
風介は私にそっと手を添えた。
それが嬉しいハズなのに、対称的に風介から離れてしまう。
「やっ……ごめん、風介。なんか……」
なんでだろう。顔が赤くなる。
なんでこんなに心臓がうるさいんだろう。
晴矢のときと同じ……。
口元をおさえる。
風介は少し驚いていたけど、しばらくして部屋から出ていった。
……なんなの、これ……。
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さあや(プロフ) - しゃまる。さん» しゃまる。さんありがとうございます……！！！風介オチではないですけど風介も結構出てくると思いますので宜しくお願いします……！！！(；＿；) (2017年8月7日 16時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
しゃまる。(プロフ) - もう好き。オチ風介じゃないけど好き。晴矢も好き。ありがとう！！！！(ぐっ、 (2017年8月7日 16時) (レス) id: d941d418f8 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 黒狐☆さん» 黒狐☆さんありがとうございます……！！！嬉しいです早めに更新します……！！(；＿；) (2017年8月7日 13時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐☆(プロフ) - 続きが(」ﾟ∀ﾟ)」ﾎｼｲｨｨｨｨｨｨｨｨｨ!!更新!!!!楽しみにぃぃぃぃ!!してます!!!!!! (2017年8月5日 20時) (レス) id: 0b3fcf882a (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - りんりんさん» りんりんさんありがとうございます……！！南雲くんかっこいいですよね！！まだまだ主人公とイチャつけてないですけど宜しくお願いします！ (2017年7月27日 12時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年9月11日 19時
