第7話 ページ7
京介にみつめられるたび、心苦しくなる。
フェイともっと手を繋いだりしたら、こんな気持ちはなくなるのかな。
「……フェイ」
昼休み、フェイを準備室に呼んだ。
自分の気持ちを確かめたかった。
「A……なにかあったの？」
心配そうにそう言うフェイ。
その質問に答えられなくて、俯いてしまった。
だって……私は。
葵に京介をとられると嫌なの。
そんなの勝手すぎる。
だから、こんな気持ち……いらない。
「…………して」
フェイを利用してるみたいだ。
でも、フェイのことを裏切れないから。
だからだよ……
「……学校だよ？」
フェイの雰囲気が変わる。
いつもの優しいフェイじゃなくなった。
……
*
「ん、……っ……あっ……」
首筋はなんだかとてもゾクゾクする。
……変な声が…。
「……っ……ひゃ」
くすぐったくて、でもなんだか気持ちよくて。
そんな私に何度もキスするフェイの目は、いつもとは全く違っていた。
……心配になってくる。
「フェイ……楽しくない？」
「……楽しいよ」
フェイは、全く笑わなかった。
フェイ……？
「……こんなとこで……してもいいの？」
フェイがそう言った。
……よくない。
でも、私は確かめたい。
フェイが好きだって。
そのためには……
「もっと……」
フェイはニヤッと笑った。
*
フェイside
A。僕はわかるよ。
……剣城のこと？
剣城じゃない誰か？
Aは僕以外に気になる人がいるんだ。
だから学校なのに、こんなこと言うんだよね。
……ダメだよ。
僕だけ見てなくちゃ。
服をずらして、Aの体に触れる。
A……好きだよ。
____彼氏以外にも気になる人がいて、その罪悪感をうめようとする。
そういう悪い女の子、嫌いじゃないよ。
このまま時が止まればいいのに。
そう思っていると、いきなりビクッと体を震わせる。
「……ああっ…」
さっきからAは息が荒い。目を閉じたり口元をおさえたり、この動作はなんなのだろうか。
「…どうしたの？」
わざとらしく聞くと、Aは「なんでもない…」と目をそらして言った。
……嘘が下手すぎるよ、A。
「いいとこにあたっちゃった？」
あーあ……Aってほんとかわいい。
Aのことを理解できるのは僕だけ。
「何言って……あっ……//」
そうだよね？
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さあや(プロフ) - のん＊みんてぃさん» のん＊みんてぃさんはじめまして！ありがとうございます……！！(T_T)完結までもう少しお付き合い下さい！ (2017年6月10日 19時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
のん＊みんてぃ(プロフ) - 面白かったです!!これからも頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: e80e7720ad (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 氷さん» 氷さんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます……！！(；_；)めちゃくちゃ嬉しいです！この作品作ってよかったです……！読み返したりなんて嬉しすぎます！次の更新までお待ちください……！！ (2017年4月3日 8時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
氷(プロフ) - こんにちは！こーゆー作品をずっと求めてました！！毎日暇があれば読み返したりしてます(^^)この作品のおかげで前よりもフェイがもっと好きになりました！(*^ω^*)次の更新が待ちきれない…(〃▽〃)応援してます(^^) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7ae4d542b5 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - ナイル川さん» もうそろそろ終わりに近づいて来てますね……(T_T)悲しいなんて、、優しいお言葉ありがとうございます……！！本編は終わっても、番外編とかは出したりしようかな？と思ってます！ (2017年4月1日 0時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年8月15日 13時
