第37話 ページ39
雷門中に着いた。
いつもより30分くらい早く着いちゃったな……。
教室、あいてないかな……。
一応、行ってみよう。
フェイと京介にあんなことを言っちゃったから、心が重苦しい。
あとでなんて言って謝ればいいのかな。
そんなことを考えながら教室に向かう。
「葵？」
教室にひとり、葵がいた。
葵っていつも、こんなに早く来てるっけ……？
「……剣城くん？」
そう言って振り返るなり葵はキョトンとした。
「A……」
「葵、おはよう。早いね」
「おはよう。Aこそ、早いね？……剣城くん、見てないかな」
「京介？……あ、京介なら……さっきみたけど、一緒に来てなくて」
私がそう言って苦笑いすると、葵は眉を下げて悲しそうに「そっか」と笑った。
「京介に何か用事があったの？」
まさかとは思うけど、私は聞いた。
葵は真剣な表情をして、でも悲しそうに、
「私ね、剣城くんに告白するの」
と言った。
「え……告白？」
「きっとフラれるけどね、初恋なの。前に進みたいから……」
フラれるのを覚悟して……？
そんな……。
そんなに、好きなの？
そう思っていると葵から笑顔が消えた。
「この際、全部言うね。私ね、前からAのことが嫌いだったの」
……？
何、言ってるの？
「ちょっと………葵。いくらなんでもそんな冗談…」
私が苦笑いしてそう言うと、
「嘘じゃないっ！！」
葵がそう叫んだ。
あ、葵……？
「なんで……？どうして、葵……！もしかして、京介関係のこと？」
思い当たる節はそれしかなかった。
「それもあるよ。……でも、それ以外でもAのことが嫌いだった」
それ以外……？
「まずは剣城くんのことね。……Aは剣城くんにすごく好かれてる。本当はただの幼馴染じゃないんでしょ？」
葵に鋭く睨まれて私は固まる。
なにも言い返せない。
だって、本当のことだから……。
「それなのに私を応援してる素振りを見せてさ……。ひどいよ、A……！」
「そ、それは……！」
そんな素振りを見せていたんじゃなくて……私は……
「それ以外にも…Aは周りから好かれてるのにそれに気づかない。気づいていても知らないフリをする。ねぇ気づいてないの？サッカー部の先輩たち……みんないつもAのことを見てるんだよ？」
やめて、葵……
私は葵のこと好きだよ……？
「Aはさ……私の欲しいものばかりもってるの、知ってる……？」
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さあや(プロフ) - のん＊みんてぃさん» のん＊みんてぃさんはじめまして！ありがとうございます……！！(T_T)完結までもう少しお付き合い下さい！ (2017年6月10日 19時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
のん＊みんてぃ(プロフ) - 面白かったです!!これからも頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: e80e7720ad (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 氷さん» 氷さんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます……！！(；_；)めちゃくちゃ嬉しいです！この作品作ってよかったです……！読み返したりなんて嬉しすぎます！次の更新までお待ちください……！！ (2017年4月3日 8時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
氷(プロフ) - こんにちは！こーゆー作品をずっと求めてました！！毎日暇があれば読み返したりしてます(^^)この作品のおかげで前よりもフェイがもっと好きになりました！(*^ω^*)次の更新が待ちきれない…(〃▽〃)応援してます(^^) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7ae4d542b5 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - ナイル川さん» もうそろそろ終わりに近づいて来てますね……(T_T)悲しいなんて、、優しいお言葉ありがとうございます……！！本編は終わっても、番外編とかは出したりしようかな？と思ってます！ (2017年4月1日 0時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年8月15日 13時
