第20話 ページ21
「助けたって……なに…？だって私、黄名子ちゃんのこと何一つ……」
まただ…なんて言えばいいのか、わからない。
やっぱり今日の私、変だ……
私がうまく言えなくて黙っていると、黄名子ちゃんが口を開いた。
「今はまだ、言えないやんね。ごめんね………？」
そう言って申し訳なさそうに笑う。
知りたい。
気になる。
でも、今は聞けないんだ……
でも………黄名子ちゃん。わかったよ。
私、黄名子ちゃんとずっと前から会ったんだね。
それなのに忘れているなんて、私____
「……謝るのは私のほうだよ。黄名子ちゃんのこと覚えてないの。ごめんなさい……」
正直に私は言った。
嘘は、つきたくなかった…。
黄名子ちゃんはこんなにも私のことを大切に思っていてくれたのに、忘れているなんて最低だと自分でもわかっている。
「いいの、いいの！それに忘れていたこともずっと前から知ってる…Aちゃんが悪いわけじゃないし、大丈夫やんね……」
……？？
忘れていたこともずっと前から知ってる？
…頭が混乱してきた。
黄名子ちゃんを……本当に黄名子ちゃんのことを、知りたい。
「いつ…教えてもらえる、かな……？」
気になって仕方なくて、急かすように私は言った。
遠い日だろうということはわかっていた。
でも、黄名子ちゃんに「わからないやんね」と悲しそうに言われて納得し、私は頷いた。
「…………この想いが叶わないってちゃんとわかったら、そのときはちゃんと……」
……え？
「……？何か言った？黄名子ちゃん」
うまく、聞き取れなかった…。
気になって問うと、黄名子ちゃんに「なにもないやんね」とはぐらかされた。
…………謎が深まるばかり。
「でもAちゃん。明日は頑張って学校行くやんね。ウチも明日から部活に行くことにしたから！それに…Aちゃんの教室には他にも２人いるでしょ？」
２人って……天馬と葵だよね。
……そうだ。あの２人といれば、絶対にフェイも京介も何もしてこないし、普通の会話をするだけ。
部活中は黄名子ちゃんもいるし…
「うん…頑張って明日は行くよ。サッカー部……やっぱり入るんだね！よかった！歓迎するからね」
そう言って笑う。
黄名子ちゃんも笑って「うん！」と言った。
黄名子ちゃん…………ありがとう。
……でも、この時は思いもしなかった。
昨日のことを、フェイが知っていたなんて____
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さあや(プロフ) - のん＊みんてぃさん» のん＊みんてぃさんはじめまして！ありがとうございます……！！(T_T)完結までもう少しお付き合い下さい！ (2017年6月10日 19時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
のん＊みんてぃ(プロフ) - 面白かったです!!これからも頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: e80e7720ad (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 氷さん» 氷さんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます……！！(；_；)めちゃくちゃ嬉しいです！この作品作ってよかったです……！読み返したりなんて嬉しすぎます！次の更新までお待ちください……！！ (2017年4月3日 8時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
氷(プロフ) - こんにちは！こーゆー作品をずっと求めてました！！毎日暇があれば読み返したりしてます(^^)この作品のおかげで前よりもフェイがもっと好きになりました！(*^ω^*)次の更新が待ちきれない…(〃▽〃)応援してます(^^) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7ae4d542b5 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - ナイル川さん» もうそろそろ終わりに近づいて来てますね……(T_T)悲しいなんて、、優しいお言葉ありがとうございます……！！本編は終わっても、番外編とかは出したりしようかな？と思ってます！ (2017年4月1日 0時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年8月15日 13時
