第16話 ページ17
「き、黄名子ちゃん。おはよう！」
私はそう言ってぎこちなく笑う。
そっか……たしか、黄名子ちゃんの家から雷門中までの道、私の家の前を通るもんね……。
朝から会えて嬉しいけど……今、私には余裕が無い。うまく笑えない。
ハッとしたように黄名子ちゃんは私の顔を覗き込んできた。
「Aちゃんっ？顔色悪いやんね………なにかあった？」
黄名子ちゃんはそう言って心配そうに言った。
……黄名子ちゃんって……意外と、鋭いな。
……でも、今は言いたくない。
「そっ……そんなことない、よ……？」
ニコッと笑って私はとっさに否定した。
黄名子ちゃんはじっと私の目をみつめる。
そのときの黄名子ちゃんの目は、いつもに増して_____綺麗に見えた。
「気のせいかぁ……よかったやんね！」
そう言っていつものようにかわいく笑う。
黄名子ちゃんは私の手を握ってきた。私も握り返す。
今の私は____黄名子ちゃんによって、なんだかすごく救われた気がした。
……黄名子ちゃんと仲良くなれて、よかった。
２人で服やアクセサリーの話をしていた。
そして……
「そういえばAちゃん……今日は１人で登校してるけど……フェイと剣城は？」
ついに聞かれてしまった。
まあ、気になるよね……そりゃ。
でもなんて言えば……？
「あ……えっと、ね……」
……朝練ないし……
用事があるとか、そんな嘘バレたら嫌だし……
えっと……
…………あぁ……
ダメだ私……心配されるに決まってるのに……
なんで、なんで、なんで……
「……っ！Aちゃん……！？」
黄名子ちゃんの驚いたような、心配そうな声が聞こえる。
私はその場に崩れ落ちるように座って、
止まらない涙に悲しさを覚えて、
「……の…………。黄名子ちゃんっ……私…………どうすればいいのか、わからないの………！」
私はそう言って泣いていた。
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さあや(プロフ) - のん＊みんてぃさん» のん＊みんてぃさんはじめまして！ありがとうございます……！！(T_T)完結までもう少しお付き合い下さい！ (2017年6月10日 19時) (
レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
のん＊みんてぃ(プロフ) - 面白かったです!!これからも頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 17時) (レス) id: e80e7720ad (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 氷さん» 氷さんはじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます……！！(；_；)めちゃくちゃ嬉しいです！この作品作ってよかったです……！読み返したりなんて嬉しすぎます！次の更新までお待ちください……！！ (2017年4月3日 8時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
氷(プロフ) - こんにちは！こーゆー作品をずっと求めてました！！毎日暇があれば読み返したりしてます(^^)この作品のおかげで前よりもフェイがもっと好きになりました！(*^ω^*)次の更新が待ちきれない…(〃▽〃)応援してます(^^) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7ae4d542b5 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - ナイル川さん» もうそろそろ終わりに近づいて来てますね……(T_T)悲しいなんて、、優しいお言葉ありがとうございます……！！本編は終わっても、番外編とかは出したりしようかな？と思ってます！ (2017年4月1日 0時) (レス) id: 17a33e2589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さあや | 作成日時：2016年8月15日 13時
