第7話 ページ7
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kn「ま！今日は取り敢えずこの部屋にずっとおった方が
ええやろ。外出は明日からやな…計画とかも…」
『コネシマ様。お願いがあります。
計画は私1人でやらせて頂けないですか？
私の力であの女から全てを失わせたいのです。
後悔させたいのです。』
kn「はぁっーーー、お前のその性格大好きやわ！！！
身をもって底力見せたれよ。俺はサポート役やな！」
『素早いご理解、承諾感謝します！』
kn「ん。頑張れよ
別に俺の前ならそんな固くなくてもええんやからな」
そうコネシマさんが頭を撫でてくれた。
頭を撫でられる感覚が私にとっては懐かしかった。
手が強張っていて父さんを思い出させて少し細く
綺麗な指先が母さんを思い出させてくれた。
『コネシマ様に撫でられるの好きです私』
kn「ふはっ、ならまた撫でさせてな」
是非。"また"があれば。
『はい。
実はもう計画固めてるんですよ』
kn「俺には言わない方がいいんちゃう？」
『…そうですね。念のために。信じてますけど』
これは本当。コネシマさんの事を信用してるけど。
あの女を処す前に私が殺されたら何の意味もない。
kn「応援しとるな。
じゃあ俺は皆んなにAが逃げたと仮定して
伝えてくるわ。今頃、困惑しとるはず
羽奈を責める奴なんておらんはずや……」
コネシマさんは最後を暗く言った。
わかってますよ。ここじゃ主役でヒロインですから
私は彼女を後悔させられるなら何にだってなる。
それこそ悪女。相応しい、なんて。
私の言い分なんてろくに聞いてもらえないし
『逃げずコネシマ様に匿って頂いてるとバレたら
私は考えてますけどコネシマ様はどうするんですか』
kn「これでも古株やねん。
罰もそこまで重くないはっちゃ！！！」
『ありがとうございます…
この部屋に隠れる感じで居たらいいですかね？』
kn「おぅ！！」
私に向けるには眩しすぎる笑みを浮かべて彼は
此処から出ていった。
カーテンが閉まっているが少しだけ見えている窓の隙間を
除き空を見る。綺麗な夕焼けだ。
『確かあの時も夕方だったっけ。』
今のような心地の良い夕方ではなく酷く暑くて
肌にこびりつくような。嫌な夕方だった
『拝啓母さん父さん。
私の人生なら私が主役でいいよね？』
なんてつまらない独り言を小さく呟いた。
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桜の穂 - すごく心が動かされました。両親の目の前でぼろぼろと泣いてしまいました…応援しています！！ (2022年11月26日 14時) (
レス) @page31 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで私が見た作品の中で一番深いお話でした。こんなに先が読めない面白い作品をありがとうございました。これからも影ながら応援させてもらいます！次回作も楽しみにしています！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page31 id: ec1cc362d4 (このIDを非表示/違反報告)
インク - 死んだものは二度と生き返らない。殺した理由も記憶がなかったとかなんとかですまさしてはいけない。これは私の感想ですが、命の大切さというものが感じられました。少し遅れましたが、完結おめでとうございます！！！ (2022年9月17日 19時) (レス) id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - インクさん» もうラストへ迎えつつあります！応援嬉しいです。ありがとうございます！ (2022年9月2日 2時) (レス) @page18 id: 661051ea1e (このIDを非表示/違反報告)
インク - 物語もついにクライマックスか！作者様、最後まで頑張れ！！ (2022年9月2日 0時) (レス) @page17 id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつき | 作者ホームページ：作品の温度差で読者様に風邪を惹かせる
作成日時：2022年8月25日 2時
