第5話 ページ5
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私の彼女を裁いてほしいという思いはいとも簡単に
打ち砕かれてしまった。
頬に滴る水。あぁ私泣いてるんだなぁ
昔っから泣き虫で母さんによく慰められてたっけ。
『ねぇ……っ、悔しいよ母さん。父さん。』
誰も味方してくれない。
大勢の人間を殺して謝罪にも来ない女1人を
生まれたての子鹿のように匿って
これじゃまるで遺族が報われないじゃないか。
取り敢えずもうこの城には居られない。
街に逃げた所ですぐ居場所がバレて処されるだろう。
街に入れる期間は長くて一週間程度かな。
その時手をふと後ろに引っ張られる。
？「お前……何1人で進めてんねん」
その引っ張った彼の顔を見る。
その人は先程、私に怒鳴った張本人。
『何か。？』
kn「…すまん。羽奈が人殺しとかお前の両親を
殺したとか改めて考えたら酷い話やって分かった。」
コネシマさんである
『そう…ですか。
私が望むのは七瀬羽奈が裁かれることです。』
kn「そういうお前の気持ちは分かるで。
お前っていうのもアレやし名前…なんやったっけ？」
『勝手な口言わないで下さい！！！
人を殺してるのにあんなにも幸せそうなんです！！
名前なんてっっ………』
kn「俺も両親がいない。」
『えっ……？』
kn「俺は両親に捨てられた。
親からの愛が詳しくは分からへん。
でも、その捨てた親でさえも嫌いになれんのや。
だから！！！！」
『Aです。私の名前。楚和A。』
私がそう言うと彼は表せないような満面の笑みを見せて
kn「楚和Aの手助けをしたい。」
味方が1人いるだけでただ嬉しかった。
『コネシマ様。ご協力感謝します。』
kn「俺の前では偽らんとって」
その温かい言葉が全身を駆け巡った気がした。
引っ込めていた涙と辛さを一気に吐いてしまいそうで
『なっなんで……』
kn「辛いことも嫌なことも全部呟いた者がちじゃい！！」
コネシマさんは私を包むように抱擁を許してくれた。
『……なんであいつが笑ってるの！？！？！
私ね！睨まれたの！！なんでよ…全部！全部！！
取られたのに！！！何一つ戻ってこないのに！！！
善人面ばっかしないでよ！！もう……嫌だ、、よ』
私がただ嘆いてるところをコネシマさんは
優しい瞳でじっと見つめ背中をさすってくれた。
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桜の穂 - すごく心が動かされました。両親の目の前でぼろぼろと泣いてしまいました…応援しています！！ (2022年11月26日 14時) (
レス) @page31 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで私が見た作品の中で一番深いお話でした。こんなに先が読めない面白い作品をありがとうございました。これからも影ながら応援させてもらいます！次回作も楽しみにしています！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page31 id: ec1cc362d4 (このIDを非表示/違反報告)
インク - 死んだものは二度と生き返らない。殺した理由も記憶がなかったとかなんとかですまさしてはいけない。これは私の感想ですが、命の大切さというものが感じられました。少し遅れましたが、完結おめでとうございます！！！ (2022年9月17日 19時) (レス) id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - インクさん» もうラストへ迎えつつあります！応援嬉しいです。ありがとうございます！ (2022年9月2日 2時) (レス) @page18 id: 661051ea1e (このIDを非表示/違反報告)
インク - 物語もついにクライマックスか！作者様、最後まで頑張れ！！ (2022年9月2日 0時) (レス) @page17 id: a2f12395c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつき | 作者ホームページ：作品の温度差で読者様に風邪を惹かせる
作成日時：2022年8月25日 2時
