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「本日の目玉商品は〜?こちらです!!」


マイクと気持ち悪いシルクハットを被った司会者らしき男がそう叫んだ。うるさい。



私が再度舞台の方を見ると目隠しと手を縛られて猿枷をしている男が13人いた。



「〜万!!」 「ええい!それなら〜万だ!」
「〜億ならどうだ!!」


とどんどん額は膨れ上がっていく。信じられない競りが始まったのだ。


同世代そうな商品の男たちは必死に暴れている。脚をばたつかせて聞き取ることも出来ないのに「ん"ー!!」と叫んでいる。

それを黙れ!と鞭で叩く司会者に軽く嫌気がさす


え…?



『なんで、あんなに怪我をしているの、?』


彼らの身体には至る所に火傷跡に痣、骨折跡のようなものが残っているのだ。服は着てるから見える場所は限られてるけどね


体中に鳥肌が立つ。


一つ一つの数を見るたびに私の過保護欲が煽られた。


変な性癖などではない。断じて。


昔の自分と、何か似ている


どこにも居場所はない彼らのことが。


気づけば私はとんでもないことを口走っていた。


『〜億。』


私な小さな声が拡声器を通して会場全体に響き渡った。


周りの視線が私に集まる。暴れていた彼らも声がした方、つまり私の方を見た。


一気に跳ね上がった額の上に口を出すものは一人もいなかった。



「…それでは〜億円で落札!!!そのん、?えー高貴?な女性がお買い上げでぇす!!」


私の姿を見て高貴?っていうな


カランカランとベルの音が響いた。


どうやらとんでもない買い物をしてしまったようだ





あれから購入方法などを決めた。


カード関連がめんどくさいから現金で一括。
アタッシュケースを置いていくことにした。


「輸送方法はどうされますか?」


『あー明日必ず返しに行きますので車ごとお借り頂いても?』


「かしこまりました。綾間様がわざわざお戻りする必要はございませんよ。我々の下のものが取りに参ります。」


『そう…ですか。』


「えぇ、それではこちらへどうぞ」


連れて行かれたのは車庫だった。


「あちらの車でございます。鍵はお渡ししますね。」


手に鍵を握らされた。私はトラックに乗り込む。


「あとの13人は後ほど来ますので!!」


13人って私やらかしたかなあ


そんなことを思って少し時間が経つと拘束と目隠しのみされている彼らがきた。猿枷は外されたみたいだ


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▶『〜億』って曖昧にしてるのは生々しいかなと思ったからです

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りす(プロフ) - 好きです〜!wrwrdのみんなと夢主ちゃんには幸せになってほしいです!頑張ってください〜!応援しています! (9月13日 8時) (レス) @page31 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
まる麺 - 面白いです!これからも無理のないように更新頑張ってください! (8月31日 23時) (レス) @page30 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬか - 好みだぁ…………………! (7月29日 15時) (レス) id: 6a6324a65b (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 一気読みしました!面白いしそれぞれの過去がもう…(泣)応援してます!! (5月22日 22時) (レス) @page27 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろぉ(プロフ) - 更新ありがとうございますーー!!! (5月20日 11時) (レス) @page27 id: f13e73b476 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつき | 作者ホームページ:作品の温度差で読者様に風邪を惹かせる  
作成日時:2022年11月23日 16時

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