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しばらく撫でると彼の手が腰から離れた。
『ん、ありがとう。落ち着いたかな、
金髪くん治療してきます。貴方は取り敢えずは___』
「オスマン」
『え？』
「…オスマンって言うの、俺の名前」
『オスマンさん…？』
「マンちゃんって言うて」
『分かった、マンちゃん。素敵な名前ね』
マンちゃんの頭を撫でると猫のように気持ちよさそうに目を細め笑った。真っ赤に目が腫れているけど笑う彼は綺麗だ
『そっちの方がずーっと綺麗だよ。マンちゃん』
「あんたの方が綺麗やわ」
『…A』
「ふふっ、A。俺に笑顔を教えてくれてありがとう」
こちらこそ。
私に久々に人の温もりを教えてくれてありがとう。
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『ほったらかしにしてすいません。
オスマンさん大丈夫そうで他の方のとこに行きました』
「ほーなんか」
『はい』
彼の浮き出た脈をゆっくりなぞる。
固形物だ
『これは…ネジ、ですか？』
「…！！」
医務室中の視線が私に集まった。
「A……」
マンちゃんの華奢な声が私の耳に届く。
『無言は肯定と捉えていいですか？皆さん』
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「えぇネジですよ。ただのネジではなく感電式の」
坦々をいう声が聞こえた
声のする方を向くとずっと私を睨んでいた赤いマフラーを巻いている眼鏡の人だった。
そのマフラーは色は綺麗なもののかなりズタズタにされてしまっている。
『感電式…？』
「簡単な話ですよ、主人達がボタンただ一つ押すだけで俺たちの体に強力な電気が通る。」
ボタンただ一つだけで。
丸メガネをつけている長身の人が左腕をグッと抑えた。
その手は震えている。
『取り除きます』
「以前もそう言われ信用した結果、体内に薬を打ち込まれたり異物を入れられたりしました」
『以前も…』
このまま放置しても彼らの体内に必ず異常を致してしまう
『ですがここで取り除かないとその箇所から壊死して広がってしまいます』
「死ねるなら全員本望です。生なんて望んでない」
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彼の真っ直ぐな瞳が私を捉えた。
でもここで押し曲がるほど私もヤワじゃない。
母さんと約束したんだ。
いつか居場所のない人私と同じ人を助けるって
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りす(プロフ) - 好きです〜！wrwrdのみんなと夢主ちゃんには幸せになってほしいです！頑張ってください〜！応援しています！ (9月13日 8時) (
レス) @page31 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
まる麺 - 面白いです！これからも無理のないように更新頑張ってください！ (8月31日 23時) (レス) @page30 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬか - 好みだぁ…………………！ (7月29日 15時) (レス) id: 6a6324a65b (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 一気読みしました！面白いしそれぞれの過去がもう…(泣)応援してます！！ (5月22日 22時) (レス) @page27 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろぉ(プロフ) - 更新ありがとうございますーー！！！ (5月20日 11時) (レス) @page27 id: f13e73b476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつき | 作者ホームページ：作品の温度差で読者様に風邪を惹かせる
作成日時：2022年11月23日 16時
