思い出断ち

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4月4日



私が生まれて日



そしてこの日は



両親が離婚した日



父親は私が生まれて



育てることが嫌になって



母親と離婚した



でも母親も母親で



私の事なんかお構い無し



帰ってくるのは



日付が変わってから



帰ってきてからは



愛という名の暴力



母親は愛だと言っていたけど



今思えば



まだ小学生にもなっていない娘に暴力なんて



愛なんかじゃ無い



でも当時の私は信じたかった



母親は私を愛していると



毎日毎日増える痣を



幼い頭をフルに使って隠した



外に出るわけじゃ無かった



助けに来る人が居る訳でも無かった



だけど何となく



隠さなきゃいけない



そう思った



そんな日々が何年も続いた



ご飯もろくに貰えない



食べていたのは雑草



古いアパートだったから



少し玄関のドアを開ければ



そこら中に雑草が生えていた



それを毎日母親の居ない時間に



たらふく食べた



髪はボサボサに伸びきって



服も体も



何処も彼処も



臭いし汚い



でも当時の私に



そんな事考えてる



余裕なんて無かった

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