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『A〜、お前昼休み化学室な。』
心地よい少し低めの声。
でも、この内容はやだ。
朝のホームが終わって、ボーってしてたら来た登坂先生。
朝から見れるのは嬉しいけど、どうせ雑用じゃん…あ、でもでも...ふたりきりかも。
「なんでよ???」
『そんなん、お前がノート提出しなかったからだろ?』
それから、一応先生だからな?俺。
そう言って呆れながら笑う登坂先生。
うっ、そういう顔もかっこいいです…くそお。
「まあ、しょうがないので、行ってあげてもいいですよ??」
『なんで上からなんだよ笑笑 まあ、いいや。来いよ?ぜったーい。』
「はーい」
ぽん、と頭に乗せられる大きな手に安心もする。
.....子供扱いされてるなあっても思う。
「...子供じゃないし。」
『ん?お前はまだまだ子供だよ。』
繰り返されるこの言葉。
もう18になったのよ??
出会った頃の16歳とは違うの!
「大人だし。」
こう返しても、
『はいはーい』
じゃあね、って言って
手を振りながら化学室に戻るのか
どこかへ行く先生。
「ねえ!もう...ねえってば!」
そういうと、振り返って
意地悪そうな顔で笑う。
そんな表情一つで、一喜一憂してる私は
先生の言う通り子供なのかなあって思ってしまった。
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作者名:Rile | 作成日時:2017年7月8日 19時