#退院 ページ37
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佐久間視点
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念願の退院日に俺は気分最高潮な状態。
荷物を纏めて病室を出るとふっかが待ち構えていた。
声を掛ければ携帯を仕舞い俺の荷物を奪う。
遠慮すれば「遠慮禁物」と言われ荷物はふっかに。
貧弱そうに見えて結構力有るのは吃驚。
退院後は全員で高級焼肉店に行く事が決まった。
取り敢えず荷物を家に置かないと。
携帯を取り出して家族に連絡を入れた。
勿論電話に出る気配は無く俺は電話を切った。
深「マジ中間考査俺最悪かもしれねえわ」
佐「中間考査の勉強したなら大丈夫だって！」
深「実は勉強する範囲間違えたんだよ」
馬鹿過ぎて俺は「ドンマイ」の言葉すら吐けない。
普通に落ち込む友達を励ますのは俺の役割。
骨折男に励まされても断然嬉しくないはずだよね。
取り敢えず世話になった先生に挨拶を済ませる。
挨拶を済ませた後は最寄りのバス停まで移動。
バス移動するのは良いけど..座る席が有ります様に。
佐「俺、先ず家帰らないとだから..また連絡するね」
深「佐久間の家の近所何か店無い？」
佐「確か歩いて5分程度の場所に喫茶店あるよ」
どうやらふっかは俺の事を待ってくれるみたい。
俺片付けるのに時間掛かるかもなのに..…
深「先ずバス乗って最寄りの停留所まで移動して
佐久間が片付け終わるまで喫茶店で待っとくわ。
片付け終わったらまた俺に連絡ちょーだい、」
佐「俺の事待つとか何、俺の彼氏ですか？」
深「何馬鹿な事言ってんだよアホ。」
そのあとは一緒にバスに乗車して最寄り停留所まで。
照達は後々から合流の形になってる。
佐「ふっか達が友達で居てくれて感謝してるよ。
友達出来ない儘高校生活終わるのかと思ったけど、
ふっかが保健室で声掛けてくれたおかげで
毎日の高校生活が楽しく感じたからさ。うん！」
深「..佐久間は笑顔の方が似合ってる。
最初の頃の佐久間は全然笑わなかったし暗かったし」
佐「陰キャの特徴は人見知りだから」
深「人見知り発揮しすぎだろ」
佐「逆にふっかは滅茶苦茶明るい性格だよね」
深「まあ..色々努力したんで」
佐「..今日の焼肉はふっかの奢り？」
深「まあそうなんじゃね？」
佐「じゃあ遠慮せず頼も」
深「お前舐めてんな」
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作者名：芋焼酎之助 | 作成日時：2021年6月1日 23時
