#昼休憩 ページ4
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佐久間視点
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理科の授業を終えて昼休憩の時間。
俺は勿論教室の片隅でアニメ鑑賞しながら御飯。
陰鬱な俺に昼飯を食べる友達が居ない。
アニメ鑑賞が俺の優雅な時間。
最終的には男子達に邪魔される。
突然携帯を奪われたかと思えば、
俺の弁当箱をゴミ箱に投げ捨てた。
勝手に他人の御飯を捨てるのは糞がやること。
「陰鬱な佐久間に昼飯は無えよ馬鹿。
御前毎回昼休み孤食だろ?
良い加減同類の仲間作れよな〜〜!」
「佐久間に同類の仲間出来ねえだろ。
此奴陰鬱だから永遠孤独状態だって。」
「それ佐久間が可哀想過ぎるだろ!」
陰鬱な俺が同級生からいじめられる地獄の毎日。
勿論家族に事情を話せるわけがない。
正直精神的に辛過ぎて教室から抜け出したい。
御前等には話せる友達が居るからいい。
「御前良い加減学校辞めたら?
御前が居ると教室の雰囲気暗くなるんだよなあ。
佐久間に同類の仲間は存在しないし
御前みたいな陰鬱野郎は永遠孤独野郎。」
「金髪とか佐久間調子乗り過ぎだぞーー」
「陰鬱野郎が金髪にすんなよ」
「御前顔面ブスの癖に笑えるわ」
俺に一斉攻撃して降り掛かる数々の罵詈達。
罵詈を浴びる俺は結構精神的にも本当に辛過ぎる。
言い返す勇気が無い俺はただの弱者。
家族から言われたのは【男なら泣くな】。
いじめの被害者側からすればその言葉は苦痛。
罵詈を浴び続けて泣くの我慢しろって?
そんなの普通に考えて無理言い過ぎだろ。
被害者が【辛い】【しんどい】と言葉を零せば、
御前が強くなろうとしないからだって。
結局世間の奴等は被害者側の味方をしない。
結局教師だって被害者の言葉を聞かない。
出来る事なら早く素能高校を辞めたい。
高校を退学して俺は自由に行きたい。
「..御前何してんの?」
生徒達が目線を向けた先に居たのは
______深澤君だった。
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作者名:芋焼酎之助 | 作成日時:2021年6月1日 23時