青春謳歌 (ページ16)

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#電話ページ16

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宮舘視点

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何度も電話を掛けるも出る気配は無い。

何件か不在着信残せば翔太から電話がくる筈。

俺は翔太の幼馴染だから物凄く心配。

翔太の性格上絡む相手は悪い感じの奴等。

けど田中樹と再度絡み始めてから

翔太と放課後俺達と居残る回数が激減した。

所謂【悪友】関係のふっかは退屈そうで

他の皆も翔太が不在続きで退屈過ぎるんだろうね。

勿論翔太は俺達と仲が良いけど

後輩である目黒蓮とも結構仲が良い。

翔太と目黒は放課後遊ぶ事が多いけど

田中樹を理由に遊ぶ事も無くなったみたい。

放課後寄り道せず帰宅した俺は

暇潰しに中間考査の勉強をする事に決めた。

中間考査の勉強から数時間後

幼馴染である翔太の笑い声が聞こえた。

部屋の窓から外を見詰めると

田中樹と複数の男子達と話す翔太の姿を発見。

滅茶苦茶楽しそうな雰囲気だけど

田中樹の兄が薬※物中毒者だと考えたら鳥肌が立つ。

悪い世界に踏み込む翔太を止めたくて

俺はまた翔太に電話を掛けた。

『..何度も電話掛けるなよ、』

宮「翔太の事心配過ぎて電話掛けたの。

翔太は俺の大事な幼馴染だからさ？」

『ありがた迷惑だから結構。』

素っ気ない口調で強制的に電話を切られた。

俺の気遣いが翔太からすれば【迷惑】。

何度迷惑と思われても良いから

早く俺達の所に戻って来て欲しいんだよ。

翔太が其の儘悪い道に進んじゃったら

照達がまた翔太を怒鳴りに行くよ。

【何回注意すれば分かるんだ】って。

後戻りが出来なくなる前に俺達の所に戻っておいで。

つい最近友達になった佐久間も心配してる。

また放課後集まって雑談でも交わそうよ。

俺は先程までの翔太との通話履歴を見詰め

携帯の画面を閉じて勉強を再開した。

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