青春謳歌 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:15,014 hit

#感情ページ14

*

渡辺視点

.

再度絡み始めた樹から来た電話。

昼間から樹と遊ぶ約束をして午後の授業を抜ける事に。

授業中にも関わらず鞄を背負い教室を出ると

佐久間が背後から声を掛けて来た。

佐久間は俺が早退する理由を分かってたみたい。

まあ俺が田中樹の名前に反応示したから。

此奴は俺達クラスの中で陰鬱野郎なのに

ふっか達と絡み始めてから俺にまで話し掛けてくる。

高デ目的で染めたであろう金髪。

その金髪姿が憎く感じて大嫌いだった。

俺が樹と会う事を全力否定する佐久間。

何で無関係の御前が俺を止めるのか。

俺が関わる樹の兄貴が薬※物中毒者だから？

樹も樹の兄貴と同様薬※物中毒者だも思ってるから？

だとしても佐久間には関係無い事だろ。

確かに樹と絡むのが危険過ぎる事は承知の上だ。

勿論照達には一度注意されたことがある。

俺が無理矢理薬を飲まされそうになった時

照達が俺の事を助けに来てくれた。

【二度と関わりを持つな】って言われたけど

結局樹は俺の大事な友達だから簡単に捨てられない。

それに樹と居れば滅茶苦茶楽しいし

嫌な事を忘れさせてくれるから精神安定剤みたいな。

今日の昼休憩だって後輩の目黒に心配された。

何故目黒まで俺の事を心配するのか。

多分ふっかに俺の様子見るように頼まれたんだろ。

何奴も此奴も本当に心配性ばっかりだな。

まあ絡む相手が原石高校の田中樹だからな。

今の所照達は多分授業中だろうから

事情話せば照達にまた怒られるから敢えて秘密。

でも、俺が誰と絡もうかなんて、

全部決めるのは御前等じゃなくて俺だよな。

.