#噂 ページ11
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佐久間視点
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午前中の授業を無事終えて昼休憩の時間。
渡辺君は財布と携帯を持ったまま教室を出た。
渡辺君は確か後輩と昼御飯食べるんだっけ。
相変わらず不機嫌な表情の渡辺君が気になる。
渡辺君と話す機会があれば好都合なのに。
先ず俺が話し掛けた所で無視される。
自分の座席に座ると皆御飯を食べ始めていた。
俺の昼御飯は母親特製唐揚げ丼。
確かに俺は食べ盛りだけど気合い入れ過ぎ。
佐「渡辺君は何時も皆と御飯食べてるんだよね?」
深「勿論俺達と昼飯食べるけど
後輩君達と昼飯食べる時もあるんだよなあ。」
阿「目黒と電話した時聞いたんだけど
また原石高校の田中樹と絡み始めたんだって」
阿部君の口から発された【田中樹】という名前。
原石高校は確か素能高校から近い場所にあるはず。
原石高校の田中樹と言えば兄貴が居て
その兄貴が結構普通じゃなくて薬※物常習犯とか。
阿「田中樹と絡むなって俺達注意した筈だよね?」
深「彼奴の兄貴薬※物中毒者だから危険なのに..
翔太が田中樹の連絡先持ってる事間違い無いな。」
佐「田中樹の兄貴が薬※物中毒者って本当..?」
深「彼奴の兄貴は薬※物中毒者。
以前翔太が樹と絡んだ事を原因に薬飲まされそうになって俺達が無理矢理止めた。
田中樹も密かに薬※物持ち歩いてるみたいだし。」
岩「俺達の友達に薬※物強制させるなんてな。
危険過ぎるから俺達は連絡を消す様に注意した。」
宮「目黒は相変わらず俺達には口軽いね」
深「俺が目黒に報告する様頼んだから。
また翔太が危険な目に遭ったら大変っしょ」
何か踏み込んじゃ駄目な範囲に踏み込んだ気分。
けど原石高校の田中樹が危険な事は分かった。
確か俺の幼馴染も原石高校に入学してた..
もし幼馴染が田中樹と関わりを持ってたら、
宮「取り敢えず俺が翔太の様子確認する。
何か有れば翔太の家に行けるから。」
岩「俺達も出来るだけ翔太に気を配る様にするぞ。」
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作者名:芋焼酎之助 | 作成日時:2021年6月1日 23時