#陰鬱 ページ1
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sk side
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「１時間目の授業は御前達の好きな数学だぞ」
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退屈過ぎる数学の授業は俺にとって地獄の時間。
周囲の同級生達は授業を聞かずに喋り、
陰鬱な俺は真面目に板書を写す。
退屈な授業が早く終われば休み時間。
休み時間は俺の孤独時間の始まり。
同級生達が写真撮影したり話をする中、
俺は机に伏せた状態で睡眠。
「彼奴休み時間も孤独とか可哀想なんだけど！」
「あんな調子乗り野郎興味無えよ」
地獄の時間を耐え続ける度胸が俺にはない。
笑い声全部が俺の悪口だと勘違いする。
同級生達の視線が怖過ぎて
周囲に目線を配る事すら出来ない。
結局俺は陰鬱なまま高校生活を送る。
この金髪を黒髪に染めて真面目に生きようか。
話せる友達が居れば俺の高校生活は変わってた。
「翔太は毎回授業で爆睡するの厳禁！」
「教師達の授業退屈過ぎるから仕方無えだろ」
「俺も翔太の意見に賛成！」
「誰も深澤の意見は聞いてねえよ」
「翔太、俺への態度冷た過ぎない？」
彼等は俺達のクラスで最高位に君臨する同級生。
岩本照
深澤辰哉
渡辺翔太
阿部亮平
宮舘涼太
毎日笑顔が絶えない彼達が羨ましい。
勿論陰鬱の俺には当然釣り合わないだろうけど。
「次の国語は四字熟語のテストだよ」
「四字熟語テストとか初耳」
「前回の授業、翔太は保健室で寝てたもんね？」
「あれは最高の時間だったわ…」
この地獄過ぎる高校生活を早く終わらせたい。
話せる友達が居ないまま卒業を迎えて
悪口の言われない平和な世界に逃避したい。
「舘様四字熟語の勉強した？」
「勿論勉強したよ。多分満点取れるかも、」
「でも舘様馬鹿だよね」
「阿部、言い過ぎだぞ」
何故授業が6時間目まであるのかが不思議で、
昼休みになれば俺は必ず保健室に行く。
保健室の先生は滅茶苦茶優しい人だから
俺の気持ちを理解してくれる。
保健室の先生が居るからこそ俺は学校に通えてる。
保健室の先生には感謝しないと。
休み時間終了のチャイムが鳴り響き、また数分後。
国語の授業開始のチャイムが鳴り響いた。
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作者名：芋焼酎之助 | 作成日時：2021年6月1日 23時
