ナイトボーイ. (ページ12)

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jese side＿

樹「今帰ったよー」

樹の声が玄関から響く。

俺はしばらく経ってもあの子の事が頭から離れなくて、どうも落ち着かない。

樹は帰るなり俺の顔を見てにやにやしてる。

‥なんだよ、感じ悪いな。

「‥ジェシー、お前さ、こーちくんに‥

一目惚れ、しただろ？？」

心臓が大きくどくんと脈打った。

何故かって、多分それが図星だったからだ。

だって、目が覚めたら‥本当に可愛い子が、

俺が求めていた、自然の可愛さを持つ子が居て‥。

どキツい香水の匂いに身を纏わせ、俺らを誘惑するような女性でもなく、

本当にあどけなくて華奢な体の男の子。

‥思い出しただけでまた会いたくなってきた。

「ねぇ、樹‥こーちくん、って、明日来るかな？」

樹「明日ってかもう日跨いでるけどな‥

あー、でも来ると思うよ。俺が念押しといたから！」

何とも表せない喜びが胸を埋め尽くす。

あ‥でも、俺あの子に対してめちゃくちゃ挙動不審だったよね‥

ナイトボーイだってのに、一目惚れしたとはいえあんな態度は情けない！

よし、いつもの俺で絡みに行こう！！

そう意気込み自部屋に戻ってベッドに寝転がっても、

気持ちが上がってしまってもうこんな深夜なのに中々寝付けない。

不思議な子に出会ってしまった‥