イナズマイレブンオリオンの刻印-人間不信なあの子- (ページ12)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,178 hit

10話ページ12

話が終わるとぐすりが止まってきた野原華は野坂をみた。

野坂は驚いた顔でそらから何かを考えていた。

「…野坂くん？」

野坂「…まさか、君もアレスシステムに関わっていた？それも僕も知らないオリオンの刻印って？それよりも君はずっとそれを隠しとおそうとしてたのか？(いや、1番知ったのは彼女がアレスシステムに教育され感情を失ってでもサッカーを愛していたことだ。)」

小さく頷く華に野坂は怒りを覚えた。

出会う、転校前からアレスシステムとそのオリオンの刻印、両親とクラスメイトからの叩かれてずっとそうなってきたから彼女自身は誰も信じなく人間不信になったのかと悟った。

野坂「話したくないこと全て話してくれてありがとう。」

抱きしめを強くし優しく頭を撫でた。その重みは随分と思っていたほど辛く切なかった。

それとは別に野坂は思う。

野坂「(彼女が笑ってくれるように僕は守りたい)」

そう感じたのだ。

守るためにどうすればいいのか今は良く言えない。
傍に居させるか、もしくは少しずつ和解するしかないのだ。

野坂「君が嫌じゃないなら明日も来ていいかな？」

抱きしめていた手を離しベッドから立ち上がった。

それと同時に手が伸ばし野坂の服掴む。

「ぁ…」

野坂「ふふ、その手はなんなのかな？」

「ぅぅ…」

顔が少しずつ真っ赤に染っていく。

あぁ、可愛いなぁと微笑んでしまうほど愛らしく思える。こういうのが好きって言うのだろう。

野坂「っ、…そうか…。そうなんだ。」

1人で納得する野坂に華は頭上に？？を複数浮かばせた。

野坂「(そっか、僕は彼女が、野原華さんが好きなんだ。)」

それと同時に心が暖かくなり、喜びとなった。

「の、野坂くん？」

野坂「ふふ、なんでもないよ。」

明日から楽しみだ。

この気持ちはまだ言えない。野坂は自分の気持ちを押し殺して微笑んだのだった。

ｰｰｰ後日談

西陰「野坂さん！」

野坂「なんだい？」

西陰「戻ってくるって言ったじゃないですか！」

野坂「ﾆｺｯ)僕は1人で彼女に会いに行ったんだ。それなのに西陰は心配かけ過ぎだ。」

はぁとため息をこぼす野坂。

西陰「でも、野坂さん」

野坂「けど、西陰のお陰で僕は行かなくて済んだし助かったよ。」

西陰「そうですか？それはよかったです。」

野坂「(単純だなー。)」

そんな2人でした。